滑川市議会 > 2010-06-16 >
平成22年 6月定例会(第3号 6月16日)

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  1. 滑川市議会 2010-06-16
    平成22年 6月定例会(第3号 6月16日)


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    平成22年 6月定例会(第3号 6月16日)                    平成22年6月           滑川市議会定例会会議録 第3号 平成22年6月16日(水曜日)          ──────────────────────              議 事 日 程   第 3 号                          平成22年6月16日(水)午前10時開議 第 1  市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑 第 2  議案の委員会付託          ──────────◇──────────                本日の会議に付した事件 日程第1 市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑 日程第2 議案の委員会付託          ──────────◇────────── 出席議員(16名)     1番 水 野 達 夫 君    2番 高 木 悦 子 君     3番 原     明 君    4番 岩 城 晶 巳 君     5番 石 倉 正 樹 君    6番 中 島   勲 君     7番 古 沢 利 之 君    8番 浦 田 竹 昭 君
        9番 開 田 晃 江 君    10番 中 川   勲 君     11番 澤 谷   清 君    12番 砂 原   孝 君     13番 野 末 利 夫 君    14番 森     結 君     15番 高 橋 久 光 君    16番 前 田 新 作 君 欠席議員(なし)          ──────────◇──────────              説明のため出席した者の職・氏名  市長                上 田 昌 孝 君  副市長               久 保 眞 人 君  総務部長              佐 藤 孝 男 君  企画情報課長            杉 田 隆 之 君  総務部参事総務課長事務取扱     池 本   覚 君  総務部次長財政課長事務取扱     小 幡 卓 雄 君  産業民生部長            坪 川 宗 嗣 君  産業民生部参事市民課長事務取扱   荒 木   隆 君  産業民生部次長生活環境課長事務取扱 高 辻   進 君  福祉課長              川 原 啓 子 君  高齢介護課長            山 下 貴 章 君  産業民生部次長商工水産課長事務取扱 稲 谷 幹 男 君  農林課長              碓 井 善 仁 君  建設部長              松 木 俊 彦 君  建設課長              東     朗 君  消防長               飛   三津夫 君  消防署長              石 原 雅 雄 君  教育委員長             永 田 晉 治 君  教育長               石 川 忠 志 君  教育次長              若 林 克 己 君  学務課長              平 井 利枝子 君          ──────────◇──────────          職務のため議場に出席した事務局職員の職・氏名                 (第1号に同じ)          ──────────◇────────── ◎午前10時00分開議 ○議長(中川 勲君)  ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。          ──────────◇────────── ◎市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑 ○議長(中川 勲君)  日程第1、市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  11番澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  それでは、通告してあります2点について質問いたします。  冒頭ではありますが、上田市長には、3月定例会、そして6月定例会と2回の定例会を迎えられたわけです。そして今回は、副市長、そしてまた教育長と、盤石の体制でこの6月定例会に臨まれたものと感じておるわけであります。  また当局側におかれましても、私は過去13年間この議場におりますが、女性幹部職員が4名在籍しておられると。市長がかねがね申しておられます男女共同参画の有言実行のたまものだと敬服をするわけであります。  そして私は、3月議会、6月議会で市長提案理由について質問してまいりました。昨日の論戦を見ておりましても、市長はもう5年、そしてまた10年の在籍があるかのような論戦が行われているわけなんですが、半分は前市政の積み残しの問題ではなかったかと私なりに思うわけであります。  質問に入ります。市長提案理由説明のうち4点についてお伺いいたします。  社会環境の整備のうち、火葬場改修工事の入札が行われるとあるが、施工業者選定の基本的な考えをお聞きいたします。 ○議長(中川 勲君)  高辻生活環境課長。 ○生活環境課長(高辻 進君)  おはようございます。  それでは、ただいまのご質問にお答えします。  火葬場改修工事につきましては、火葬炉及び周辺機器は各社の技術に独自性があることから、設計・施工一括発注方式による公募型指名競争入札により実施するものであります。  現在、提出されました技術提案の審査を行っているところでありまして、提案の採否につきましては、滑川市請負工事等入札参加資格審査委員会で決定しまして、提案が採用された業者を指名委員会に諮った後、指名競争入札を実施し、7月末までに施工業者を決定する予定としております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  今説明を受けたわけですが、この火葬場につきましては、先般の水野議員の質問の中にもありましたが、昭和16年12月8日は大東亜戦争が勃発した年でありますが、それより以前につくられたと。また、私の記憶している限り、火葬炉の銘板にはたしか昭和12〜13年ぐらいの製造年月日が入っていたというふうに記憶にございます。自来、70年以上が経過してきたわけです。そして、その間、平成2年には大規模改造が行われ、平成14年には火災による建屋の焼失があったわけであります。その都度、当局としては修繕、改修という形で、今回新たに上田市長から火葬炉の炉の全面改修の議案が提出されたわけであります。  この工事につきましては、大変特殊な工事だというふうに当局から聞いております。全国でも施工業者は3社ぐらいしかなく、今回はその1社が辞退し、2社で入札が行われるときのうの説明にもありました。  過去の事例を調べてみますと、今は亡き議員の方が遺言で残しておられるんですね。平成15年3月定例会に火葬炉の改修ということで問題提起をなさっておられます。当局の方にはぜひそれを一読しておいてほしいんですが、今、市長は愛市購買、そしてまた少しでも滑川市内の業者に、げたを履かせてもいいから、競争力をつけて仕事をやってほしいと。ところが業者で、不正とは言いませんが、いろいろと言われることであれば、それが市民が納得する形であれば、げたを外すことも当局は可能だというふうに思っております。  入札の経過、そしてまた契約の経過が、平成14年の改修工事において不明朗な点があったのではないかということも指摘して、この質問を終わらせていただきたいと思っております。  続きまして、産業振興のうち、学校給食における昨年度の地場産食材の比率及び地場産野菜、果物の比率を問うということで答弁をお願いいたします。 ○議長(中川 勲君)  若林教育次長。 ○教育次長(若林克己君)  それではお答えいたします。  学校給食における地場産物品でございますが、いわゆる富山県内産あるいは滑川産の食材につきましては、食材全体としては、品目数や形状の問題もありまして集計を行っておりませんので把握はしていない状況であります。  ただ、主食である米飯については100%滑川産のコシヒカリでありますし、牛乳や豚肉についても県内産を使用しているということでございます。  それから、野菜及び果物につきましては、平成21年度実績でございますが、重量換算で、野菜が県内産約18%、うち滑川産が約6%、果物につきましては県内産が約4%、うち滑川産が約3%という数字となっております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  食材につきましては、これは市長がかねがね申しております食育行政とリンクするものだというふうに思っております。  過去8年間、耳にたこができるほど、現市長から食育、地場産食材の推進、そういうものを聞いてまいりました。食育に関しては市長の右に出る者は、この議場においてもこれからもただ一人いないだろうと思うほど勉強に励まれておると思っております。  ところが、今まで食育、食材につきまして当局に質問があったわけなんですが、数値としてお示しいただいたことは私はなかったと思っております。  今回改めて、市長は滑川の食育に関する食材についても責任ある立場でおられるということで、今魚津市は、新聞報道によりますと、県内野菜、果物につきまして30%を確保していると。また入善町におきましては、町の農業公社が町の生産者を通じた食材を学校給食へ送り込んでいる、そういう制度も整備されているというふうに聞き及んでおります。  そこで、市長におかれましても、滑川の食材あるいは県の食材を何%ぐらいにまで持っていって滑川の子どもたちの給食に呈するのかをお聞きするわけでありますが、お答えいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  この春に報告を受けましたのは、滑川市の地場産は7.1%でございました。そういうことを考えますと、今は農業センターもできました。JAアルプスも通じまして、少しこのことを強化してくれと谷川組合長にも申してありますが、いわゆる農協の技術者のほうにも、これは県を含めてですが、蔬菜園芸の技術者が少ないということで、これの強化も含めてお願いをしておりますが、今、澤谷議員がご指摘のとおり、私も随分と質問はしてきたんでありますが、具体的な数値をもってやったというのはなかなか形で出てこなくて、本当に腹を痛めていたというのが本音であります。  でありますから、今、碓井課長にこの春ついてもらいまして、少なくとも7.1%の倍以上の15%以上というような数値が必ず出てくるものと思っておりますが、それだけの数値では足りないのでありまして、魚津の数字が出ましたように、少し拡大して、最低でも30%ぐらいには持っていかなきゃいけないというふうに思っております。  ただ、この場合に、流れとして、協力いただく農家をきっちりと押さえなきゃこれはできないわけで、つくってくれる方をしっかりと押さえていきたいと。農業公社も含めて、この普及の具体的な計画をさらに進めたいと思っております。その作業もちょっと遅れているような気がしますので、これからしっかりやりたいということを申し上げて、答弁にかえさせてください。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  市長はかねがね、食育に関しては、0歳から8歳までの間にその人の人生の食が決まると。私も、よわい58になってやっと煮しめの味がわかるようになってきた。それぐらい食育は大変だということを常々自分なりに思っているわけなんです。  昔は、みそもみんな自家製のみそ。すり身も自分たちでつくりながらということを思い返せば、市長のおっしゃる食育に関する滑川の将来の子どもを育てる大きな柱の一つだろうというふうに思っておりますので、これからもしっかりと取り組んでいただければと思っております。応援をいたしますので。  それでは、鳥獣被害防止対策のうち、サルに対して里守り犬、俗に言うモンキードッグの導入を考えられないかと。  青森県むつ市では、むつ市としてこれを導入していると聞き及んでおりますが、市としてこういうふうな施策ができないのかどうかお聞きをするわけです。お願いいたします。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長。 ○農林課長(碓井善仁君)  澤谷議員さんのご質問にお答えをいたします。  里守り犬の導入はできないかというご質問でございますが、鳥獣害の防止につきましては、特に中山間地域でサルの被害が多く発生しております。近年では、人に害を加えるサルもいるというふうに聞いております。有害鳥獣捕獲隊の協力を得て、その追い払いなどを実施しているところであります。  市といたしましては、銃器による追い払い等では限界があることから、今定例会のほうに、鳥獣被害防止総合対策交付金の補助内示を受けて、捕獲おりの購入費用、また簡易電気柵の設置に対する支援など所要の経費を計上しておるところでございます。  また、平成13年度から取り組んでおります中山間地域等直接支払交付金事業を活用した鳥獣害防止活動にも積極的に取り組むよう指導をしているところでございます。  議員ご提案の里守り犬の導入につきましては、隣の魚津市が松倉地区の農家の方の飼い犬2頭、ラブラドールレトリバーという犬種ですが、この犬を訓練して防止活動を行っております。また平成21年度には、富山市の大山町と入善町がこの里守り犬を導入しておるところでございます。  いずれにしても、里守り犬というのは、その地域の農家の方の飼っておられる犬を訓練所のほうに預けて訓練をしてサルの被害防止活動に取り組ませるというものでございます。  本市におきましても、地域からの要望がございますれば、訓練費用など、そういったものの導入に向けて支援をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  今説明を受けたわけですが、この里守り犬モンキードッグに関しましては、2年前の平成20年に鳥獣被害防止特別措置法が制定され、あわせて動物愛護法も一部改正になり、野生鳥獣による被害防止のために働くときには、訓練された犬の放し飼いが国として認められるようになったということがあるわけなんです。  こうした犬たちは、最初は「追っ払い犬」と言われていたそうでありますが、そのうちサルに対して特に有効だということで、「モンキードッグ」の呼称がつけられたと。そしてまた、このモンキードッグの導入には、国から自治体への交付金が用意されていると。当然、地元の負担もあるんだろうと思うんですが、私は何を言いたいかというと、国は昨年の春に、全国23県のうちの約60市町村が300頭余りのモンキードッグを導入してサル被害の防止にあたっていると。  私は、農作物の被害は当然大きいものと思っておりますが、私の聞き及んでおる限りでは、高齢者や弱者に対してサルが被害を与える状態になっていると現地の人から聞いておるわけなんですね。だから、この問題に関しては、かねがね浦田議員が申しておられますので詳しくは言いませんが、人的被害が起きたときに、滑川市は何をしておったんだと。そうであれば、こういう事例の中で、滑川市に導入できる制度が精査してみてあるのであれば、地元の方と自助共助ですか、そういうものも働きかけながら、当然、地元にもそれぐらいの思いでやってほしいということも声をかけながらやっていただければと思っております。  答弁は要りませんが、そういう形で全国的に展開されているということで、それこそ適用されるかされないかは、その地区地区によって違うと思うんですね。興味がなければ、犬なんか飼いたくないということであれば、この導入に関してはいたし方ないんですが、地区の方に周知徹底して、市も応援するからどうですかということをひとつ呼びかけていただければと思っております。  終わります。  最後に、本市の観光宣伝活動をさらに進めるためにも、ほたるいミュージアムに新たな企画展示を。見てよし、さわってよし、食べてよし。これは後からまた質問させていただきたいと思いますが、基本的な考えをお聞きします。 ○議長(中川 勲君)  稲谷商工水産課長
    商工水産課長(稲谷幹男君)  お答えします。  ほたるいミュージアムの展示物につきましては、ホタルイカの生態等を映像で紹介する「展示ホール」、深海に生息する生きた魚を展示し触れることができる「深海不思議の泉」、ホタルイカの発光を見ることができる「ライブシアター」や、ホタルイカ観光の歴史や定置網漁の歴史を紹介する「ミュージアムギャラリー」があります。  また、魅力ある施設づくりとして、これまでも映像展示物の改修を行ってきており、最近では、ホタルイカ観光や市内の観光を紹介するミュージアムシアターや、生きたホタルイカを展示する龍宮水槽を設置しており、またことしの4月には、ホタルイカの体の仕組みを観察するホタルイカの解剖教室を実施したところであります。  今後とも展示内容を充実させるとともに、ホタルイカ料理のあるパノラマレストランや、特産物、記念グッズを扱う売店との連携を図り、魅力ある施設づくりに努めてまいりたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  この件に関して少し深く入りたいと思っております。  このほたるいミュージアムの建設には、私は議員としては参画しておりません。市長も含めて、ここにおられる数名の方が賛成か反対かあったわけなんですが、議員は賛成、反対の中での議決案件には最後まで責任を持って対処していくべきというふうに私は思っております。  市長におかれましても、新たに市政を運営していくという形で、違った角度から一度ほたるいミュージアム、俗に言うタラソピア、そしてまた深層水の施設を兼ね備えた会社の社長でもありますので、考えていっていただければと思って質問するわけなんですが、ホタルイカに関しましては、漁期は今まだやっておりますが、観光としては大変短いわけなんです。それで、旅館業者の方にもお聞きすると、要はホタルイカだけではペイできないんですね。だから、部屋数も増やさないし、何かあったときは市外で泊まってくれと言うしかないんで、これは営業している以上は当然のことであります。それぐらい弱い観光施設なんですね。  そしてまた、かねがね市民や議員からも指摘されているように、2つを合わせた運営経費が一時期1億円、今7,000万、8,000万と努力はしておられますが、税金の垂れ流しだというご批判も受けておる施設であります。  私は魚津の議員とも話をしたときに、滑川の1億円ぐらい安いもんだと。魚津市は、もっとでかいと突っ込んでおってでも観光資源としてなかなかできないと。1億円ぐらいの観光宣伝費ぐらい安いもんじゃないかということも言われるわけなんです。  また、市長も今まで行政視察で全国津々浦々回ってこられたと思っておりますが、どこへ行ってでも、「ホタルイカまち滑川」だけは皆さんご存じなわけなんです。これを宣伝広告費とすると、毎年莫大なお金が投入されてでもなかなか収支してくれないだろうと思っておりますが、それぐらい滑川市にとってこのホタルイカは大きな財産だというふうに思っております。  けれども、この施設運営に関しましては、これからもっともっと考えざるを得ない、そういう時期に来ておると思っております。これはほたるいミュージアムだけじゃなくて深層水施設に関しましても、新聞報道では、まだまだ大変、深層水は甘くないぞという、全国紙でも深層水の施設利用に関して、これから厳しい営業が課せられるだろうというふうに言っておられます。  滑川市においては、海洋深層水を使いながら、ゲンゲだとかバイだとか、あるいはズワイガニだとか、そういうほかでは見られない魚介類をぜひ展示していただいて、見てもよし、子どもさんたちがさわってもよし、そしてまた、その魚介類の調理法をお教えしながら、配達あるいは郵送して楽しんでもらえる。そういう企画展示をこれからぜひやっていかないと、じり貧は必ずどか貧に陥るのは世の鉄則だというふうに思っております。  そしてまた、ウェーブパークなめりかわの職員におきましても、海洋深層水の利活用に関しましては独特のノウハウを今まで蓄積しているはずであります。そのへんのところもしんしゃくしながら、新たな企画展示をぜひこれから考えていっていただければと思っております。  それと、売り上げに関しましても、いつも言われていますので、少しでも経費を浮かせて負担がかからないようにと。裏を返せば、手足を縛ってだるまにしてしまうようなもので、新たな成長が見られないのではないかという、そういう観点の中から、読売新聞に書いてありました。山形県鶴岡市には市立の水族館があるそうです。40年前に廃館になって倒産になったというんですが、何とか有志の方々が細々と運営をしてきた。その中で、たった小さなことですが、クラゲの展示を始めたところ、今、クラゲだけで年間20万人の人が訪れてくれていると。これもひとつ、ぜひ上田社長においては、職員の派遣を求め、滑川に導入できるものであれば、施設の改造も含めたもので、ぜひ一考いただければと思っております。  そしてまた滑川におきましても、ホタルイカの加工屋さんも、ほたるいかせんべいだとか、いろんな形でホタルイカをアピールするのに一生懸命です。市も一緒になって、やっぱり滑川の観光宣伝施設としてもう一度見直すべきだと思っておりますが、市長のご見解をお聞きいたします。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  今ほどは鶴岡のクラゲのお話を聞きました。以前からも言っておりますが、ほたるいミュージアムができるときに、私と堀川議員と野末議員の3人で、青森県八戸の水産科学館がうまくいっていないという話がありまして、果たしてなぜうまくいっていないのかということで、ほたるいミュージアムができるときにそういう意識で視察に行ったわけです。でありますが、確かに映像のほうは、最初がよかったものですから、青森に山形県からも秋田のほうからもいっぱい来たんだと。だけど、1回見せたらそれでもう来なくなったということで、閑古鳥が鳴いているということを見まして、これも本会議場でその報告をいたしましたが、滑川もそういう状態には、さにあらずで、同じように、ホタルイカの映像は1回見られると2回見る人はいないということであります。  ただし、この映像そのものをかえるときに、やっぱり5億円ほどの金がかかるという、投資はできないということで固定しているのが原因になっておると私は思っておりますが、観光についての一つの考えとして、赤字部分について市民の大半は非常に不満であります。それと同時に、もう1つは、観光を少しわかっている方でありましょうか。また、第三セクターは全国的にどこも赤字という感覚で、成功しているところがないのも一般的な特徴であります。観光につきましては金がかかるもんだよという割り切りをしてくれるのは商工会議所の方の一部でありますが、そういうものなんだという割り切りを市民の方がしてくれればいいなということを言う方もございます。  でありますが、今ほど澤谷議員がおっしゃるように、いろんな仕掛け、工夫をしてこれを盛り返さなきゃいけないと、このように思っております。これもきのう言いましたが、その前にも少し私は言ったのでありますが、ある方のお葬式で、八戸の話になりますが、八戸のほうへお嫁に行っていらっしゃったと。そこで、今の水産科学館はどうなっていますかと聞きましたら、水産科学館の周りに、いろんな歴史的なもので、遺跡といいますか、昔の原始時代の建物をつくったりして、キャンプもできるようにしたり工夫をしたら、今、水産科学館だけじゃなくて、非常ににぎわっているというような話もいただきました。ぜひ一回見に来られという話もありました。山形及び青森のほうに一回、できればウェーブの職員も含めて視察にでもやってみたいなというふうに考えております。  とにかく工夫をしながら、より観光として展開できるように頑張ってみたいと思います。まずその前に、市民の皆さんに親しまれるような企画もあわせて考えてみたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  市長の前向きな答弁で、これから期待するわけですが、私は毎日魚屋へ通っております。ほとんど毎日です。滑川の魚を必ず食卓に乗せますが、見てよし。大変楽しいですね。毎日変わった魚が時期時期に揚がってくる。そしてさわってみて、これは鮮度が落ちているんじゃないかなとか、そしてまた食べてみておいしかったとか、そういう形で、せっかく深層水がミュージアムまで来ているということで、深層水を利活用しながら滑川の魚介類を展示して、なおかつ直送体制も整った施設運営。そしてまた乳幼児に関しては、父兄同伴であれば無料だということで、子どもさんを呼び込むような形で、リピーターをどんどんつくっていくような形をぜひ考えていっていただければと。  個人的な話なんですが、深海でとれるゲンゲなんか、生きているやつはほとんどの人が見たことがないんですね。すごく楽しいんですよ。滑川でとれるバイ貝も、エッチュウバイ、カガバイ、マバイ、いろんなバイがあるんです。タコも、ミズダコもおればイシダコもおる。そういうふうな形で、滑川と魚津が対立することなく、滑川の深海魚も利用した、あるいは発光する何とかホタルですか、そういうものも暗く展示したりして、来た人が飽きないで、また次の子どもたちが楽しめるような、そういう企画展示を考えていただければというふうに思ってこの質問を終わります。  それでは最後の質問になるんですが、2と3はリンクしておりますので、あわせて質問に入りたいと思います。本市における陸砂利採取の規制をということであります。  私は平成11年の3月、そしてまた平成13年、平成19年と3回質問をしておりまして、今回は4回目です。3回目であきらめたわけなんですが、今回4回目には、埋め戻し土砂に関しては建設発生土を利用することも可というふうに県のほうから通達が出たと仄聞しております。私はいよいよ来たのかなと。この問題に関しましては、大変危機感を持っております。なぜかと申しますと、これは県の行政の怠慢の最たるものだというふうに思っております。今までは、公共工事における、例えば下水道工事、あるいは滑川におきましては沖田川の暗渠工事、大変大きな土量の発生を見るわけですが、それを指定されたところへ持ち込んで処分していたわけですが、受け入れ先がなくなったというふうに私は判断をしております。  10年ほど前からこの動きがあったわけなんですが、環境に対する影響が非常に大きいと県が見解として述べておって、試行錯誤しながら状況を勘案してというふうになっていたんですが、今回は県等が、発注する公共工事における建設土砂に関しては規制の中で埋め戻しにかけてもよいというふうになっております。  これが誠実に守られれば、何ら異存はありませんし心配することはないんですが、今までに発生した建設土砂は堆積しておるわけなんですね。それとともに、いろんな建設現場からの発生土砂もあります。県は、工場跡地あるいは倉庫跡地、市街地の道路改良、そういうものから出た建設土砂に関しては認めないというふうな通達も今出ているわけなんですが、果たして守られるのかどうか、これは一つの疑問であります。  そしてまた、今現在、新川土木センター管内で発生した建設土砂は、新川土木センター管内の埋め戻し材として使用してもいいと。これは果たしていつまで縛りがかかるのか。県内で発生した建設土砂の埋め戻しに関して規制がなくなれば、滑川の埋め戻し箇所は最高なんですね。地下水が出ないんですよ。地下水の出るところはよろしくないと県の指導が言っておるわけなんで、これから滑川へ土砂の搬入が始まるのではないかと。正しい土砂であればいいんですが、いろんな試験をする、何十項目かあるんですが、果たしてそれでクリアできるのか。認めました、10台入れますよということで、後ろから違った車が10台入っていったってだれもわからないんですね。ストックヤードは出たり入ったり検査する場所として、これは私も全くもって同感でありますが、いよいよ土砂の搬入が始まったときに、横から何台か一緒につながっていったって、だれも規制できないしわからないんですね。そういうことを県も危惧しておるというふうに思っております。だから、そのことも含めて、これは滑川市が十二分に関与する案件だと思っております。未来から「あのとき何しとったがよ」と言われないためにも、この件に関しては、市としても厳しく県と協議を重ねてやっていただきたい案件だと思っております。  土砂を採掘するということは、違法性も何もないんですね。地主さんと近隣の町内会長さんとが協定を結んで、そのかわりまた土砂採取した後は埋め戻してほしいですよと。だから、だれも罪はないんですね。また、砂利採取業者さんも、原石がないから陸砂利採取しないと食っていけないんですね。だから、今までどうしてこういうことを放置しておったかということなんです。  当然、河川がかれれば陸砂利がとられると。今その陸砂利をとり尽くしたらどうするのかと。そういうところの先が見えないんですね。そして、その負担が早月川扇状地の農地に来ているわけなんです。とるだけじゃなくて、埋め戻しに関しても、これからいろんな問題が起きてくるだろうと思っておりますが、そのへんのところもあわせて当局のご見解をお聞きいたします。 ○議長(中川 勲君)  東建設課長。 ○建設課長(東 朗君)  それでは私のほうから、採取跡地の埋め戻し土砂についての質問にお答えいたします。  砂利採取跡地への建設発生土の利用につきましては、平成10年度から幾つかの条件のもと県で試行されているところでありますが、これまでの建設発生土の利用実態や制度の利用を踏まえまして、本年3月31日付で一部改正されることとなりました。  改正内容といたしましては、環境基準の検査項目が25項目から弗素と硼素の2項目が追加され27項目となりました。このことによりまして、土壌汚染問題について強化されているのではないかというふうに考えております。  また、埋め戻し土砂の利用対象とする建設発生土の条件でございますが、先ほど議員さんも言われましたが、今までは県が発注した公共工事から発生した土砂に限られておりましたが、今年度からは、県だけでなく、市、国等が発注する公共工事の建設発生土も利用対象となったものでございます。  なお、砂利採取跡地の埋め戻しにつきましては、地下十数メートル掘り下げられた箇所を公共工事からの発生土を用いて埋めることとなりますことから、土壌や地下水の汚染が危惧されるところでございます。  市といたしましては、関係機関、特に県河川課、新川土木センターと連携を図りながら、市民の健康が脅かされないように安全を確保してまいりたいと考えております。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長。 ○農林課長(碓井善仁君)  それでは、質問の(1)でございます。今まで陸砂利採取された面積と数量についてでございますが、本市における平成22年5月までに陸砂利採取された面積につきましては128万5,000平米、坪数に換算いたしますと約38万9,000坪でございます。ヘクタールで言いますと128.5ヘクタールということになっておりまして、掘削の深度を10メートルというふうに、許可の規制が10メートル以内ということになっておりますので、深度を10メートルと仮定した場合の容積でございますが、1,285万立米ということになります。東京ドームに換算をいたしますと、約10個分相当の砂利採取量となっているところでございます。また、面積で換算をいたしますと、東京ドームの数で言いますと、約27.5個相当分の面積の採取が行われておるということになります。  (2)でございますが、旧8号線から上の早月川扇状地における陸砂利採取可能耕地面積を問うということでございますが、旧8号線から上の早月川扇状地ということで、浜加積、早月加積、北加積、東加積地区からなる早月川扇状地における農業振興地域内農用地面積につきましては約1,600万平方メートル、約484万坪となっており、これまで当該加積地区において陸砂利採取された面積約127万平米、約38万坪を差し引くと、ご質問の陸砂利採取の可能な面積は、アバウトでございますが、1,473万平米、約446万坪ということでございます。この中には、東加積の一部の赤土等の部分もちょっと入っておりますので、面積的にはアバウトということになります。  3番目の採取業者の数はということでございますが、現在、市内における砂利採取業者は一社も存在しておりませんが、新川土木センター管内において砂利採取をしたことがある業者数は、現時点において10社となっております。  参考までに、砂利採取組合として、滑川土石販売協同組合の1社が存在しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  澤谷清君。 ○11番(澤谷 清君)  ほじるなとは一遍も言っていません。滑川の貴重な天然資源の一つだというふうに私は判断をしております。滑川市内で利用できるものであれば、ぜひとも利用していただく。そうでなくて、他市町村へ持ち出しして、また他市町村から埋め戻し材が入ると。これは本当にいかがなものかというふうに思うわけなんです。  農地におきましても、50年あるいは100年後も農地かということもあるわけなんですが、これは個人の資産でありますので多くは言いませんが、ブラジルまでその人の持ち物では決してないと思っております。あくまで滑川市民の共有した大事な農地だというふうに私は判断して4回の質問に立ったわけなんですが、陸砂利組合の置かれている立場、そして農家の置かれている立場、みんな理解しながら言わざるを得ないところに苦しいものがあるということを理解していただければと思っております。  これは県議会議員の一つの仕事だというふうに私は思っております。沖田川の治水対策におきましても、これは県の仕事です。そしてまた、代表質問にありました常盤町から三穂町における海岸堤防の工事の進捗に関しましても、これは県議の仕事であります。みんな滑川市議会議員が代行してやらざるを得ないというところに、滑川の置かれた苦しい立場があるのではなかろうかなと思っております。  この陸砂利採取につきましては、子々孫々にわたって大きな禍根を残すのではないかなというのが私の個人的な考えなんですが、これ以上は述べませんが、埋め戻し材に関しましては、滑川市も責任を持って管理監督にあたるべき案件だと思っております。  これは県の仕事じゃないんですよ。滑川市民の環境整備を守るための大事な施策なんですね。これを間違ってもらっては弱るんですね。県の役人はやめていくんですよ。滑川市民は孫末代まで生活するんですよ。  そして一番心配されておるのは、県は環境に非常に影響があるということで今まで試行錯誤してきたけれども、いよいよ置くところがなくなったから埋めましょうということになったと私は勝手に推測するわけなんですが、業者のお話を聞いてでも、建設発生土の受け入れ先は満杯だとはっきりと申されております。これが富山県、そしてまた滑川市に置かれた建設産廃、建設発生土のなれの果ての施策だというふうに理解して、この質問を終わります。  終わります。 ○議長(中川 勲君)  13番野末利夫君。 ○13番(野末利夫君)  それでは、通告してあります2点についてお伺いをいたします。  最初に、通学路の安全点検についてであります。  通学路の安全点検については、各校下におきまして、特に高齢者の方々、安全パトロールあるいは見回り隊ということで、子どもたちが安心して学校に登下校できるという状況でございます。このことに対して心から感謝を申し上げる次第でございます。  今回の通学路の安全点検については、特に北陸新幹線工事、あるいは8号線バイパスの4車線化、それと道路拡幅、歩道の設置等の工事は、私どもにとりましては生活する上で不可欠なことであります。しかし、このことによりまして、子どもたちにとっては危険箇所も増えるわけであります。子どもたちが安全に登下校できるように、安全対策等の指導はきちっとされているのか、まずお伺いをいたします。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  ではお答えいたします。  登下校時における児童・生徒の安全対策につきましては、保護者、地域社会、警察、道路管理者あるいは工事業者などの皆さんとの連携を進めながら、安全管理を徹底しております。特に8号線のバイパス工事の上嶋神社前、あそこの付近を通る西部小学校の子どもたちは約150人おります。その工事をするにあたりまして、当然のことながら、学校と工事業者が事前にしっかり、通学時間帯の打ち合わせなど、細かな確認、話し合いの場を持って安全の確保に努めていると聞いております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  野末利夫君。 ○13番(野末利夫君)  このことに対しては今後もしっかりやっていただきたいと思います。  道路状況も非常によくなってきておるというのは事実でございます。子どもたちの通学路安全点検はきちっと実施をされていると思いますが、この点についてお伺いをしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  学校におきましては、児童・生徒の安全確保のため、例えば教職員などによる登下校時の通学路等の巡回、あるいは危険な状況の発生に関する情報がある場合のマニュアルづくりや危険箇所マップ等の策定、そして校舎内への掲示、それから警察等への通報及びパトロールの要請、スクールガードリーダーや地域の学校安全パトロール隊の皆さんによる巡回、声かけ、そういったようなことの通学路の安全な環境の整備に努めているところでございます。  先ほど安全マップということを申し上げました。これにつきましては、教育委員会のほうでは各学校、これは小学校ではありますけれども、通学路等のどこを通っているか、どこから帰るかといった全図を各小学校から提出していただいて、子どもたちの登下校時の通学路の把握をしているところでございます。 ○議長(中川 勲君)  野末利夫君。 ○13番(野末利夫君)  大事なことは、通学路の安全点検というのは、大人の目線ということではなくて、あくまでも子どもたちの目線で安全が確保されているかどうかということが大事だろうと思います。  実は、つい先日ですけれども、集団登校の際に、子どもたちが歩いているときに、たまたまですけれども、大人の目線から見ると大したことはないというふうに私らは思っていたんですけれども、落下をするという事故がございました。要するに、用水に転落をしたと。けが等はなかったんですけれども、たまたま近所にお母さん方がおいででありまして、私のところへ飛んできました。これを何とかしてほしいということでございました。前々からそうなっていたものですから、私らの目線から見ると、そんな危険ではないというふうに思っていたんですけれども、子どもたちが集団登校の際にたまたま、小学校1年生の子なんですけれども、後ろ向きになって友達が来るのを待っていたんですね。そのときに、後ろを見ながら下がったときに落下をしたということなんですけれども、道路から若干入ったところにちょっと切れたような感じのところがございまして、普通、前を見て通れば全くそういうことはないんですけれども、子どもさんですから、どういう格好で登校されるかというのはなかなかわからないということもございまして、私はすぐにこれは何とかしなければいけないと。私らの目線から見るとそんなに危険性はなかったんですけれども、やはり大事なのは、子どもたちの目線で見たときに、これはやっぱり危険なのかなということで、周りの方からこれは何とかしてほしいということがございましたので、即、建設課のほうにお願いをしました。滑川市にもすぐやる課があるのかなと思うくらい速やかに対応していただきました。今はもうきちっと整備をされておりまして、このことに対しては本当に、これくらいスピーディーに行事が行けばいいなというふうに思うくらいでございます。  そういう中で、私は大事なのは、確かにいろんな面で、子どもたちの安心・安全の点検等についてはそれなりに努力をされておるということは私も理解をしております。大事なのは、子どもたちの目線で、それを少なくとも年1回ぐらいはやるべきじゃないかというふうに思うわけであります。そういったことも多分やられているとは思いますけれども、その点どうですか。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  まずは、今のお話を聞いて、その小学校1年生のお子さんが何事もなかったことに本当にほっとしております。そしてまた、即座に対応していただいたことを、本当にこちらとしてもありがたく思っております。  学校では定期的に交通安全街頭指導日というものを設けておりまして、通学路の何カ所かに教員が立って、子どもたちの登校の様子やそういった実態を把握しております。その際にいろいろ気づいたことなどについて、素早く全職員が、共通理解のもと、具体的に即座に指導をしているところでございます。  また、年に数回、これは特に小学校ではありますけれども、子どもたちの下校の折に、各町内の担当の教員が一緒について下校をしております。どこをどんなふうに通っているかということで歩いております。その折には、それこそ今おっしゃった、大人が子どもの目線で危機管理、危険な箇所はないかといったことで見て安全点検に努めております。  そして、最初に議員さんのほうからもお話がありました、地域の皆様方には、本当に子どもたちが安全で安心に登校できるようにと、見守り隊、パトロール隊として要所要所に立っていただいたり、あるいは子どもたちとともに歩いてくださったりしております。本当にこれには感謝しております。  通学路の安全点検につきましては、それこそ今後も学校や地域と連携しながら万全を期していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  野末利夫君。 ○13番(野末利夫君)  この件については注意し過ぎということはないと思いますので、やはり子どもたちが安全に安心して登下校ができるように、私らも含めて、これは年々道路事情が変わるということもございます。そういう面で、学校のほうでもしっかりやっていただいているものと理解をしております。そういうことで、子どもたちのためにしっかりこれからも頑張っていただきたいと思います。  それでは次の問題に入ります。高齢者の健康増進いきいき対策についてでございます。  高齢者の皆さんには、今ほど申し上げたように、子どもたちの安心・安全のために、防犯パトロール隊等、いろんな分野で活躍をしていただいております。心から敬意を表するものであります。  皆さんにはこれからも健康で生き生きとした生活をしていただきたい。今回、東福寺野自然公園の値下げ条例の体制に伴い、新たに提案をさせていただくものでございます。  東福寺野自然公園は、パークゴルフ場、景観、自然と、県下でもトップクラスの公園であると言っても決して過言ではないと私は思っております。  今までは、高齢者の皆さんにとっては、交通の便がなかったということもありますけれども、なかなか利用できないという状況があったと思います。今は、「のる my car」も公園まで乗り入れることになったことで、利用される方も増えるものと期待をしております。  公園のほうでも、皆さんに利用していただくために「ぴかトラ号」、実は私どもつい先日乗せていただいたんですけれども、十数分で公園内を1周できる、そんな企画等もされておりました。特に子どもたち、幼児の皆さんが乗ると非常に喜んでいただけるということでございます。  こういったことから、私は高齢者の皆さんも十分楽しめて、健康増進いきいき対策にもつながるものと思っております。高齢者の皆さんに公園料を無料化し、健康増進、生き生きと生活をしていただく一環として実施されてはどうかということでございます。  高齢者の中には施設等に入所されている方も多いわけであります。なごみ苑、それから清寿荘、カモメ荘もございます。そういった方々も、滑川にこんなすばらしい公園があるんだと。景観もすばらしい。岩城家というのは高齢者にとっては懐かしいものがたくさんあるというふうに思います。そういう面で、私は十分楽しめる公園になってきたんじゃないかというふうに思っております。  そういう面で、今条例に上がっております幼児の無料化ということもございます。これからますます公園に行かれる幼児の方が増えるのではないかと。そういう中で、幼児の皆さんと高齢者のイベント等を組んでもいいのではないかということを思っておるわけであります。  そういう意味で、高齢者の皆さんに対して入園料云々ということを今言っておりますけれども、特にパークゴルフをされている方については、今の条例が通れば、ほとんど公園料はかからないような状況になるわけですけれども、それ以外の方、パークゴルフをしない方、あるいは施設の方も、1時間か2時間ぐらいの時間でも十分楽しめると思います。そういった企画等を組んでいただくためには、やっぱり無料で入っていただくということが私は一番いいのではないかという意味で、あえてこの提案をさせていただいたわけでございます。  この件について見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  山下高齢介護課長。 ○高齢介護課長(山下貴章君)  高齢者の健康増進の対策として、東福寺野自然公園の入園料の無料化をということでございますが、お答えいたします。  今現在、高齢者の方に対しまして、いろんな健康増進対策として、70歳以上の方を対象に、高齢者の無料入浴券の配布、また一般の高齢者を対象に、いろいろ趣味を生かした生きがいづくりのふれあいサロン事業、また閉じこもり予防対策としてのいきいきデイサービス事業とか、それから介護予防の観点から、各地区におきまして元気いきいき運動実践教室等を開催しておるところでございます。  健康増進を目的としまして、提案の東福寺野自然公園を大いに利用されて、例えば公園内の散策等、元気に活動していただきたいと思うわけでございますが、議員が提案されている75歳以上の方を対象としまして、入園料に対する無料化の助成といいますか、そういったものにつきましては、確かに今後の課題としてあるとは思われますが、現在のところ、福祉施策として助成する必要はまだないのではないかなというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  野末利夫君。 ○13番(野末利夫君)  確かに、交流プラザで入浴をされるということもいいと思います。私は視野を広めてもう少し考えていただきたいと思います。  市長はかねがね、高齢者の皆さんには健康で長生きしていただきたいということを口癖のようにおっしゃっています。それはひいては医療費の抑制ということにもつながります。そういうことから言えば、確かに交流プラザでお湯に入ることもいいでしょう。「のる my car」を利用して、いろんな施設、滑川の史跡等をめぐっておいでになる方もおると思います。  そういう中で、もう1つ視野を広めて、せっかく「のる my car」が東福寺野自然公園まで乗り入れることになったわけですから、そういった自然の場で皆さんが伸び伸びと健康増進に取り組んでいただける、そういった施設が滑川市内にはあるわけですから、これを利用しないというのは私はおかしいと思うんですね。医療費等もかかっておるわけでありますから、医療費を抑制する一環としても私は大いに、75歳以上というのはほとんどパークゴルフをやらない方だろうと思うんですね。年間パスポートというのは50人ほどおいでになるそうでありますけれども、75歳以上ということになれば、大体おふろに行くか、うちに閉じこもるか、あるいは「のる my car」に乗ってお医者さんに行くか、その程度のことだろうと思うんですね。私は大いに視野を広げて、健康増進に取り組んでいただける、せっかくの「のる my car」の東福寺野公園までの乗り入れがあまり意味がないんじゃないかというふうに思います。
     そういう意味で、上田市長にこの点についてご所見をいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  野末議員のご質問にお答えしたいと思います。  パークゴルフの話、それから子どもの入園料に至りました。これでいけば、全部ただという方向にだんだん進んできていると思います。全体を考えながら検討させていただきたいと思いますが、高齢者の健康、おっしゃるとおりであります。そういうことでありますので、今回は上がっておりませんが、努めて研究をさせていただいて、次の議会にでも諮ることができればいいなと思っております。  とにかく、後期高齢者、前期高齢者でもいいんですが、医療費や介護費をいかに少なくするか。見ている方がやっぱり言います。1人施設に入る、1人入院する、そうすると、1人当たり300万円ほど、場合によっては500万円もかかると。健康でおっていただければ、入園料をトータルして上げてみても、その金額はそんな大きくないというご意見もございます。それがわかった上でこれからの検討をさせていただきたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中川 勲君)  野末利夫君。 ○13番(野末利夫君)  この件については、市長からも前向きの答弁をいただいたというふうに理解しております。高齢者の皆さん、特に施設に入居されている方に、健康で元気で長生きをしていただく。そのためには、大いに視野を広げて、いろんなところに出ると。なかなか施設に入っている方というのは、施設以外へあまり出ない。行くとすればお医者さんへ行くという、その程度だろうというふうに思います。  そういう意味で、もっと広げて、皆さんに滑川市にあるすばらしい自然公園にもぜひ行っていただいて、景観を眺めていただいて長生きをしていただく。これが最高じゃないかというふうに思います。そういう面で、何とかこの件に関しては実現ができることを私は期待をしております。  これで私の質問を終わります。 ○議長(中川 勲君)  15番高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  それでは、あらかじめ通告をしてあります諸点についてお伺いをいたします。  大半は、昨日からの代表質問、一般質問で質問されている項目と重複したところもあるようでありますが、私も昨日のものにつきましては割愛をさせていただきながら、また答弁についても割愛されて、ひとつ答弁をいただければありがたいと思っています。  それでははじめに、通告の1番にあります教育の問題でありますが、教育は国家百年の大計なりと言いまして、多方面にわたる問題をはらんでおりますので、今ここで結論が出るものではないと思っています。  そういった中から、通告してある、幼児から小学生、中学生(義務教育とされる子どもたち)、あわせて、それらに対して親が果たす子どもの道徳教育というものが教育の中では一生の問題にかかわり、これからの社会問題に係る大変大事な基本でないのかなと思っております。  そういった事々の中で、日々のマスコミ報道の中でも、毎日毎日のいろんなニュース等の問題で、親が子どもを、子どもが実の親を、その中でも命にかかわる凶悪犯罪が目につく状況が多々あるわけであります。  そういった犯罪も年々低年齢化が進んでいるのが現実なのかなと思って大変心配をしているところでありますが、今の子どもたちには、誤った行動、行為があったとしても、身近で正しく注意、忠告する人が少ないのではないかと思うのは私だけではないのではないかなと思っています。仮に親が気がつかないことであっても、おじいちゃん、おばあちゃんや近所、隣の人々との関係が薄くなっているために、無関心で注意できない、しない社会情勢になっているのではないかと思っているところであります。  私どもが子どものころは、親が大変忙しくて子どもの教育にまで手がかからず、隣近所のおじいちゃん、おばあちゃんや、いろんな人たちにも、悪いことをすると、またいろんな出来事があると注意、忠告をされたり、また「あんたところの子どもはこういうことをしておられたよ」と、いろんな事々を注意されながら育てられてきた記憶があるわけであります。そういった意味でも、親と子の信頼関係がきちんと保たれているならば、多少の生活環境の変化にも対応できるのではないかと思っているものであります。  物の資料によれば、私が言うまでもありませんが、子どもは生まれてから幼児期は、何もわからない白紙から白紙にいろいろとものが映る。映ったものは何か、またなぜかなどなどを知るために、考えるための知識が育つ時期だと聞いています。  きのうの答弁でも教育長が言っておられましたが、「三つ子の魂百まで」。そういった事々が基本になって、その人その人の物事に対する分別、分別と区別はとんでもない違いでありますが、分別を知るということではないかと思っています。  その後、小学生、中学生、国で定めた義務教育の期間では、幼児期にはぐくんだ知恵を生かして知識を身につける。また、高校、大学、社会に出てから一生を終えるまでの時期は、知識を身につける努力をしながら、私も今日まで暮らしているつもりでありますが、その努力はだれしもが一生惜しまないでしているものと思っております。  そこで、私たちの年齢、年代が育った環境は、先ほども申し上げましたが、両親をはじめとして、周りの人たちがあうんの呼吸で、いろいろ両親が気がつかない事々を、おじいちゃん、おばあちゃんが、隣近所がといったように支え合いながら、それぞれの家族が一生懸命に子どもを育ててきたものと思っています。  現在の子どもたちの環境は、私どもの環境とえらく違っているものと思っています。核家族化になって、ご両親だけで、おばあちゃん、おじいちゃんもいない。隣近所のつき合いも少ない。交際も少ない。自分中心の社会に入ってしまっている。そういう中で、ご両親も共働きによって保育園、また幼稚園に預けて、帰ってくれば、お父さん、お母さんも疲れている中で子どもたちの面倒を見なければならない。そういった余暇、余裕に欠けた中で子どもが育っているのは大変心配されるところであります。  そこで、今私が思うのは、教育の中でもいろいろあるんですが、これからの滑川市の子どもたちには、きちんとした思いと余裕としつけ、また常識、非常識の分別がきちっとできる子どもたちに育ってほしいなと思っているところであり、今回の質問をさせていただくところであります。  そこで、昨日の一心クラブの前田さんの代表質問の中でも、石川教育長は考え方について答弁されました。行政としての取り組み方、こういったものの中で、教育長は、最近の家族体系の変化の中で、子どもたちの教育については社会の皆さん全部で進めていく。人づくりは滑川市の基本であり、心の教育と、伝統と文化を引き継ぐ、家庭、地域、学校の連携をとりながら人づくりに努めていくということに尽きるのではないかという思いをきのう言っておられました。大変力強い決意を聞かせていただいたと思って、私もうれしく思うところであります。  そこで、今回の質問の中で、滑川市のかじ取り役である上田市長の考えもあわせてお伺いできればありがたいと思います。幼児期からの子どもの教育の取り組みについての考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  極めて高橋議員の質問にお答えしたいんですが、前段が長過ぎまして、質問の趣旨が私、よく理解できません。的を絞って、何を聞きたいかをちょっと聞かせていただければありがたいなと思います。再登壇しますので、ポイントを絞って、これを聞きたいんだということをもう一回おっしゃっていただきたいと思います。ご無礼します。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  幼児期から小学生、中学生(義務教育とされる子どもたち)の親の果たす子どもの道徳教育に関して、行政としての取り組み方についてどのようにお考えなのか、市長のお考えをお伺いしたいということであります。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  親のことについての行政の取り組みとおっしゃいますけれども、親に対する道徳教育のあり方をどう説くかというようなことととっていいんでしょうか。 ○15番(高橋久光君)  行政として応援できることはないかと。 ○市長(上田昌孝君)  これは言ってみれば、私に対する質問というよりも、道徳教育そのものについては教育委員会のほうの命題だと私は思います。  そこで、家庭の道徳教育につきましては、PTAやその他地域活動の中において、教育委員会があらゆる場面においてこのことを啓蒙しているというふうに私は受けとめております。  そこで、高橋議員がおっしゃりたいのは恐らく、今の時代の道徳教育の欠如について危惧されるという思いが先ほどの話の中にしっかりと、それが脈としてあったと私は思います。そのことについては、今後においても教育委員会を通じてしっかりと、地域社会の中において、あるいは学校教育の中、ましてや幼児教育の中の一生の生活習慣という中においてもこれをしっかりと打ち込んでいくべきだろうと思っておりますし、現在の行政のやっている中においても、そのことが行政のやるべきこととしてしっかりとなされているものというふうに思っております。  例えば保育所においても幼稚園においても、教育指針の中においてしっかりそれが方針としての骨になっているところでありまして、これはきちっと今やられておるところだと思っておりますから、このまま続けてもらいたいと思っておるところであります。  以上です。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  市長とは多少の行き違い、見解の相違もあるわけでありますが、市長の考えは、これからも引き続き子どもの教育はしっかりやっていくということに尽きるんだと思います。道徳教育、また子どものしつけ等は、親が基本となってやることが大前提だと私も思っているところでありますし、もし行政でやらなければならないこと、気がつくことがあれば、市として、市長としての協力をしていただきたいものと思って、その覚悟を今市長が申されたと理解をしておきたいと思います。  そこで、次に2番目に、こういった事々は、私が先ほど言いましたように、今、親も共働きで大変忙しい。そういう中で、子どもに十分な温かい気持ち、ゆとりを持った気持ちで家庭で過ごさせる機会がなかったゆえに起きることが多いのではないかと思って質問させていただくわけですが、市内の小中学校での不登校児童数はどれくらいおいでなのか、また滑川にはそういう子どもたちは全然いませんよというのか、このあたりの数字をまず聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  ではお答えいたします。  市内の小中学校での不登校児童・生徒数につきましては、21年度におきまして、年間30日以上の欠席をした不登校児童・生徒は30人余りとなっております。  なお、この数字につきましては、19年度、20年度40人ほどおりましたときよりも減少しているととっております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  だんだん数が減っているということであり、それなりの努力を各学校また教育委員会でもしていただいていることと思っています。  私の知り合いでも、どうしてこのような子どもになったのか。子どもさんが3人おって1人だけそうなんだということで、その親御さんが言うには、「この子のときは仕事も大変忙しくて、なかなか面倒を見てやれなんだがいちゃ」というような事々も言っておいでですので、それらの援助をぜひ、また滑川市の教育委員会としても、教育の中ででも取り入れて対応していただきたいものと思っています。  そこで、次に3番目の小中学校の給食費の未納者。  市外の私の知り合いなんかに聞くと、ニュースでもたまに出ているわけですが、給食費を払っていない人がいる。それは、うちにいても、子どもにはきちんとご飯を食べさせなければならない。私どもの小さいときは、子どもにご飯を食べさせる、ちゃんと子どもを育てるのが親の義務だと思っておりました。小さいときは、親が食べなくても、「あんたらちに食べさせるがいちゃ」というような感覚で今日まで私も育てられた記憶があるわけですが、滑川市には小中学校の給食費を払っていない子どもはいるのかいないのか、何人ほどおられるのかについてお伺いをしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  それではお答えいたします。  学校給食調理場が所管しております給食会計への未納は、現在のところございません。ただし、小中学校によっては、教材費を含めた月々の集金が遅れぎみの家庭も見られるといったことは聞いております。  関係学校におきましては、給食費等、集金を長く滞納する家庭と個別に対応していただいているところではございますけれども、教育委員会としても、今後しっかり学校と協議、対応していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  それを聞いて安心しました。滑川にもそういう人がおられるのかなと思っておりましたが、もしそういう方がおられたら、それぞれの家庭の思いはどうなのかなということでお聞きしようかなと思っていました。  私の子どものころは、給食費とかかかる経費は、集金袋というものがあって、ちゃんと集金をして、判こを押して持っていった。持っていかないと、「何々君、あんたところはまだ給食費が入っていないよ」という指摘を受けながら、子どもも親も気を使いながらやっていたという状況であったと思うんですが、今はどうも振り込みか何かになっているようでありますが、ないということであればそれでいいです。  じゃ、次に、修学旅行等の税外負担、給食費以外のいろんなかかる経費、そういった積み立て等の未納者は滑川市におられるのかおられないのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  ではお答えいたします。  修学旅行費につきましては、1、2年生の段階で集金していらっしゃいます。先ほどの質問でお答えもしたとおり、給食費等々の集金と同様に、やや遅れぎみの家庭も一部見られると聞いております。  なお、この春、中学校では、修学旅行に行っていらっしゃいます苦しい状況の家庭もあったようですけれども、修学旅行前には納入されたと聞いております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  うわさの域でありますので私も確認をしたわけでありますが、修学旅行の積み立ての費用も払っていない方がおられるのではないかという一部の声もありましたので、確認して、おられないということであれば、よかったなと安堵しているところであります。間違いないですね。  給食費にしようと修学旅行の積み立てにしようと、親の権利と義務や常識、非常識の問題で、滑川市の親御さんはちゃんと考えてきちんとやっておられるなと思って安心をしているところであります。  そこで、そういったような事々が遅れるというのは、それは事情があってだと思います。納税義務を果たさないため市の職員が集金に行ってみたら、なかなか立派な家で、そういった払えない状況ではないのではないかなと思って帰ってきたという話も中に聞くんですが、そういうことがないように、やはり滑川の親御さんはきちんとやっておられるのかなと思っています。  そういったような事々も、子どもの教育の中で、「思いやり教育」という言葉もあるわけでありますが、石川教育長に、改めて思いやり教育について基本的にどのように思っておいでになるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  石川教育長。 ○教育長(石川忠志君)  思いやり教育の考え方についてのお尋ねでございます。  私は、基本的には他者への思いやり、あるいは感謝という概念がなければ、社会としての成り立ち、あるいは進化、進歩というのはあり得ないだろうと、そういうふうに基本的に考えております。  その意味でも、学校教育の中でも、特に思いやりということを重要視したいと、そのように考えておりまして、私も就任早々、各学校を回らせていただきました。そのときに校長先生、教頭先生等にお願いをしたのは、特に思いやりの強化をお願いして回ったところでございます。  また、平成23、24年度から全面実施されます小中学校の新学習指導要領では、道徳教育の充実が大きくうたわれておるわけであります。基本的な生活習慣や最低限の規範意識、自他の生命の尊重、自尊感情や他者への思いやりなどの道徳性を養うとともに、それらを基盤として、法やルールの意義やそれらを遵守することなどの意味を理解し、主体的に判断し、適切に行動できる人間の育成に努めることが大切であると考えております。  特に学校教育におきまして、道徳の時間をかなめとして、学校の全教育活動を通じて適切な指導を行うことが重要であると、このように考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  ありがとうございました。  教育長の思いやり教育の基本的な考え、きちんとしたその趣旨をひとつ貫いていただいて、滑川市の子どもたち、子どもは市の宝であるという基本に立って進めていただきたいものと思います。  次に6番目ですが、今年度支給されている子ども手当、どうも聞くところによると、滑川市も15日付で支給されたようであります。この子ども手当の目的、使途について伺うわけでありますが、これは国の施策でありますので、申請をされて支給されたと。  そこで、先日からのテレビ、新聞、ラジオで、支給していただいてよかったですか、どうですか、何に使いますかという質問がニュースで出ているわけでありますが、この支給される折に滑川市として、例えばアンケートだろうと何だろうと、何に使いますかとかそういった質問、アンケートをまずとったことがあるか。また、こういうことに使ってくださいよとテレビ、新聞、ラジオでよく言っているので、子ども手当は子どものために使うのが当たり前でしょうというのが親の一般的な感覚だと思うんですが、子どものためでもいろいろあるわけですね。ある人は、「今までおすしをあまり食べさせていないから、子ども手当で腹いっぱいおすしを食べさせてやりたい」。これが果たして子どものために直接子ども手当でする行為なのかなと。また、「海外旅行に行くために積み立てをしておきたい」。これは子どものためになるのかなと私は考えているところでありますが、こういったようなことを、例えば指導か何か、ただ申請されたらそのまま払う、こういうことだけなのかどうか。この点について当局の関係者にお伺いしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  川原福祉課長。 ○福祉課長(川原啓子君)  では、お答えさせていただきます。  子ども手当は、次代の社会を担う子どもの健やかな育ちを応援するという趣旨のもとに、平成22年度において、中学校修了前までの子ども1人につき月額1万3,000円を支給することになりました。また、子ども手当を受給された方には、子ども手当の趣旨に従って、子ども手当を用いなければならない責務が法律上定められております。この子ども手当がその支給の趣旨に従って用いられているかどうかは、この制度の意義に密接にかかわるものと考えております。  受給者に対しましては、この手当が支給される法の趣旨及び受給者の責務において、子ども手当の申請や現況届の際に、リーフレットの配布等を通じまして説明するなど、その周知に努めております。  市としましては、子どもの健やかな育ちのために、子どもの将来を考え、有効に用いていただくよう願うものでございます。  以上であります。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  言われるとおりだと思いますし、願うだけでは、もらった本人が有効に使われているかどうかはよくわかりませんが、できるだけその願いがかなうような、これからのアンケートなり、どう使ったか、どういったようなことかという追跡調査もされたほうがいいのではないかと思います。  もう1点この件について、全国的ないろいろな問題で、例えば養子縁組された方々でもあたるというような制度でないのかなと思っています。全国的には、外国人を養子縁組にして何人も自分の子どもにしている、こういったような方々にもあたっているといった話も聞くわけでありますが、滑川市では正式にそういったような事例があるかないかについてお伺いしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  川原福祉課長。 ○福祉課長(川原啓子君)  養子縁組の数というのは今現在、確認はしておりませんが、外国人の方の受給者数は7名、子どもで9人おりました。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  わかりました。  今、そういった不正受給ということも中にはあるやにも、これは滑川市じゃありませんが、マスコミ報道でもありましたのでお聞きしたわけであります。もしそこらあたりのチェックもいただければと思っております。  それでは、次の質問に入ります。  有害鳥獣とされる対策についてでありますが、この問題につきましては、昨日の浦田議員さんからの一般質問等でもきめ細かに答弁もありましたし、重複しておりますので、私のほうから、ただ、ことしのサル、クマ、イノシシ等の出没、それとサギ、カラス等の飛来状況についての予想を伺うということの質問をしております。  サル、クマ、イノシシは、きのうも農林課長から答弁がありましたが、昨年のちょうど6月議会に私は大分きつく言いましたサギ、カラス。これは、昨年は私どもの町内の赤浜、堀江町内でも大変な被害があって、金もかけて枝打ちをしたり追っ払ったりして、これで来ないものと思っているわけでありますが、きのうからの質問の中でも、侵入経路とかいろいろあるんですが、カラス、サギは空を飛んでくる。どこから侵入してくるのかはわからない。こういった状況の中で、担当課としては、そういった把握を今日までしておられるのか。去年追っ払ったからできない、こういうものではないような気がするんですが、このあたりの見解をお伺いしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長
    農林課長(碓井善仁君)  それでは、高橋議員のご質問にお答えをいたします。  サル、クマ、イノシシの質問はちょっと省略をさせていただきまして、サギ、カラスの飛来の状況、予測についてということでございますが、サギにつきましては、今年6月に入ってから赤浜地内でコロニーを形成しているという情報があり、屋敷林、雑木が多数ある場所に飛来をし、すみつくものではないかということを考えております。  また、カラスについては、現在、浜四ツ屋、笠木、室山、大日等で群れているという情報が寄せられております。カラスにつきましては、先般、捕獲隊の協力を得て追い払いに出ておるところでございます。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  今月に入って情報があって調査をしたということでありますが、サギの話をあんまりやると詐欺師みたいになってしまってあまり言いたくないんですが、余談でありますが、私の家の車庫に十数年ぶりにツバメが巣をつくった。これはツバメですから、かわいそうだなと。けさも出てきましたら、子どもがふ化して4つ、5つ頭が見えてかわいいなと思って、車も中へ入れると汚れるので、毎日車は外に出すという協力を今やっています。  ところがサギは、この程度で我慢できる状況ではないんですね。課長もよく知っておられるように。けさも隣近所を見てきましたら、自宅待機と一緒で、コロニーにみんな群がって、物がぶら下がっているようにおる、こういう状況ですよ。こういったような状況、社会問題のようなものを、近所の人は「毎日毎日、大分なれましたちゃ」ということを言っているんですが、去年もそうでした。だから、追っ払ったらこれで来ない。今いるうちはたまたまそこに住んでおられない。持ち主はちゃんといるんですが、住んでおられないので、直接その自宅には迷惑はかからない。近所隣はものすごく迷惑がかかる。こういったようなことも社会問題の一環として、これは自然保護法とか何とかで、それはとれないのはとれないかもしれませんが、県、国なりのきちんとした対応も、ひとつ滑川市からもこういう被害があるということでやってもらわないと困ります。  こういうことはひとつ力を入れて、どうしても目に余る鳥獣害の行為に対して、追っ払ったからこれでいいんだと、猟友会に言ってやったからこれでいいというものではないと思います。ひとつ取り組みについてきちんとやっていただきたいと思います。  それともう1点は、きのうも浦田議員さんの質問の中で、鳥獣に対する柵をされているわけでありますが、県下でも今そういったような取り組みをされて莫大な金が、これは滑川市だけでなしに、県下のあちこちで、サル、クマ、こういったものの電気柵を取りつけておられるわけです。こういった事々の費用に対しての費用効果、これは本当に効果があったのかなかったのか、またこれからもこうしていっていいのかどうか、これらの見解を担当課としてお伺いしたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長。 ○農林課長(碓井善仁君)  それでは、今の質問にお答えをいたします。  本市では、有害鳥獣捕獲隊へのパトロールに対する委託料、捕獲隊のサル、クマ、鳥、カラスですが、そういったものの銃弾、弾の助成、狩猟免許取得に係る助成等を行ってきておりますが、今年度につきましても電気柵等の助成を行うこととしておるところでございます。  また、電気柵を導入した市内の一部地域では、有害鳥獣の、特にサルの被害が減少しておるという事実もございます。  また、近隣市町村の状況についてでございますが、魚津市におきましては、有害鳥獣捕獲隊への委託費、捕獲の担い手の育成費、ヤギの放牧等に対する緩衝帯の設定といったものに使われておるようでございます。  黒部市におきましては、捕獲隊への委託費、捕獲おりの購入、爆竹、ロケット花火、そういったものの費用に使われておるようでございます。  あと、立山、上市に至っても大体同じような使われ方になっておりまして、近隣市町村においても確認をした結果、この事業の効果としては、明確なデータはございませんが、鳥獣被害は減少しておるということでもあり、本市でも鳥獣害は減少しておるというふうに考えております。一定の効果はあるものと考えておりまして、今後はこれらに加えて、またケース・バイ・ケースで対策を考えていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  ありがとうございました。  その効果があるということであれば、それにこしたことはないと思っております。  それではもう1点、捕獲隊を組織して、猟友会なりに今お願いをしてやっておられると思います。  近隣の市町村、上市もしくは魚津市では、市の職員が狩猟免許を取得して市直営でやっているということもお聞きしているわけでありますが、滑川市ではそういった考えはあるかないのか、あくまで捕獲隊一本でそういったものに取り組んでいかれるのか等々についてお伺いいたします。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長。 ○農林課長(碓井善仁君)  ただいまのご質問でございますが、職員にいわゆる狩猟免許を取らせてというご質問だったかと思いますが、現在、有害鳥獣の捕獲隊のメンバーといたしましては約12名の方がおいでになります。その中で、やや高齢になっておられる方も数名おいでになります。  そういったことから考えますと、議員がおっしゃったとおり、魚津の例を参考にして、今後検討をしていかなくてはならない時期も来るのだろうとは考えておりますが、それよりも先に、やっぱり市だけが動いておるということではなしに、被害を受けておる地域の方と一緒になって対策を考えていくということも非常に大切なことだというふうに考えております。  したがいまして、そういうことも考える必要はございますが、地域の方々のほうでも、例えば鉄砲の免許ではなくてわなとか、そういったものの免許の取得ということも考えていただいて、地域の方々の協力もぜひ賜りたいものというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  高橋久光君。 ○15番(高橋久光君)  ありがとうございました。  いずれにしましてでも、有害と言われる鳥獣、また動物については、あくまで有害なんです。私ども人間は、そこに住んで、ずっと生活して、これからも生活していく。共存共栄というものが大事なわけでありますが、ほどが過ぎると有害になる、過ぎないとあまり文句とかは言わない。我慢できる範囲、できない範囲というものはそれぞれにあるわけでありますが、今私どもの町内校下におるサギ、これは1匹や2匹でありません。昨年は写真も撮りながら大分言ったんですが、こういったことも、本当に追い払う気なら下から木を切ればいいのですが、費用がかかる。こういうことも踏まえながらご理解いただいて、ひとつ対策、対応をお願いしたいものと思い要望し、以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中川 勲君)  暫時休憩いたします。  午後1時再開いたします。                 午前11時53分休憩          ─────────────────────                 午後1時00分再開 ○議長(中川 勲君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  9番開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  それでは、通告に従いまして以下の質問を行います。  1番に、教育についてでございます。  最初は、東部小学校や西部小学校のフリースペースについてでございますが、この質問は、3月の議会にも同じことをしております。  教室の廊下側のドアや窓のない状態について、アコーディオンカーテンやブラインド、厚手のカーテンなどで教室を仕切ってもらいたい、子どもたちの注意力が低下するとお願いをいたしましたが、前教育長は、スペース、要するに廊下とかあるいは踊り場について答弁されております。ただ、今回、教育長もかわられ、学務課長も新しく就任されましたので、同じ質問ですが、子どもたちにとって、本当にあの仕切りのない教室でいいのかどうかお伺いいたします。  ただ、オープンスペースというと、廊下とか踊り場というところに目が行くわけですが、一番大事なのは、教室で子どもたちがどのような角度で勉強しているか。小学校の時期は人間形成の最も大切な時期だと思っております。ドアや窓のない状態で、子どもたちの集中力、思考力、連帯感の低下、さらに話すことも制限されている。そのことを含めまして質問をいたしております。どうぞ、教育長さん、学務課長さん、答弁をお願いいたします。 ○議長(中川 勲君)  石川教育長。 ○教育長(石川忠志君)  東部小学校や西部小学校のフリースペースのお尋ねについてお答えを申し上げます。  学校施設には、児童・生徒が一日の大半を過ごす生活の場として、心身の発達に合わせた遊び場や生活空間の工夫、談話・交流スペースの設置、自然採光や室内の色彩の工夫、防音や遮音、木質系建材の使用などにより、ゆとりのある快適な施設づくりが必要であると考えております。  また、確かな学力の定着のために、基礎学力の定着から発展学習まで幅広く対応することができ、児童・生徒の習熟度に応じた授業やグループ学習、全体での発表や討論等、さまざまな形態の学習に対応できる施設づくりが必要であると考えております。  そこで、西部小学校あるいは東部小学校のフリースペースでございますが、西部小学校においては、多目的スペースと教室が連続していることから、多様な学習形態や多目的スペースを利用しての学年単位での活動、それから学年やクラスにとらわれない児童の交流や意見交換、教師間の協力関係、他教員や管理職の視線が行き届くことによる児童の行動規範の向上など、一定のメリットがあるものとは考えております。また、東部小学校におきましても、廊下と教室との一体利用により、教室の広がりを利用した学習展開が可能となっておるところであります。  私は、就任してから、西部小学校、東部小学校のこのスペースについて2回ほど見させていただきました。そして、オープンスペースの現状等も確認をさせていただきました。  そこで私が感じた、あるいはまた先生とかにもお話を聞いたところ、一方では、やはりどうしても他の教室の騒がしい雰囲気に引きずられがちになると。そういう意味では、子どもたちの集中力が低下する面は否めないというような話でございました。私も授業中、そこを見たわけでありますけれども、例えば、隣の部屋でちょっと声を出す授業をしていて、もう1つの部屋が声を出さない授業をしているときには、どうしても影響があるだろうというふうに感じたところであります。そういう意味では、児童の興味・関心を引きつける授業の工夫が通常以上に求められるなど、これには一定の課題があるものというふうに思っておるところでございます。  このようなことから、学校現場と協議しながら、オープン方式の利点を生かしつつ、まずは、西部小学校では可動間仕切り、あるいは東部小学校ではアコーディオンカーテンが設置してございますが、既に設置してある可動間仕切りや家具等を十分に活用して、教室と多目的スペースを可変空間として柔軟に運用し、必要があれば必要に応じて改善をするなど、子どもたちの学習意欲の向上を今後図ってまいりたいと、このように考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  私も、今ほど教育長が申し上げたとおり、同じ思いでございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  それこそ教育長さんも、この後、いろんな意味でもう一度検証してもらえることと思います。  ただ、可動式の扉みたいのもあけ閉めがとても面倒なものですから大変です。今の時間、道徳の時間1時間だけちょっと閉めるということができないことも当然わかっていらっしゃると思います。  上越のほうの学校で閉めたままというところで、授業参観でもそうですが、これは3月にも言いましたが、西部小学校のようなつくりで、丸とか三角とか四角とかとあいているんですけれども、保護者の皆さんは前のように窓があったり、ドアで閉めて、窓があって、また後ろのドアがある。そういう昔の教室は、保護者会にはみんな教室の後ろへ入って展示物を見たり、いろんな子どもの作品を一緒になって見た。ところが、今はみんな廊下が広いですから、廊下から動物園のように子どもたちを見ている。そういう保護者のスタイルというのも、先生方にすればなかなか口に出せないと私は思っています。  ですから、「今のこの10分だけ聞いて」という話は、3月にも言いましたが、カーテンがあいているのと閉まっているのの集中力の違いというものを思っていますので、あまり形にこだわらないで、なるべくすぐに使えるもの。教室の今までの窓だってすりガラスで、ちょっとあけたり、「暑いからあけて」「きょう、今は大事だからちょっと閉めて」というふうに瞬時に使えるものを、いい意味で適当な、使い勝手のいいものにしてあげていただきたいと思いますので、期待いたしておきます。  その次、2つ目ですが、滑川市の小中学校の今年度の夏休みは何日から何日までですか。本格的な新学習指導要領がスタートする来年の準備のためにも、夏休みを短縮する必要はありませんか。他市の状況はいかがでしょうか。  今までゆとり教育ということで、総合的な学習の時間などといって、ゆとりゆとりと言ってきましたが、来年度はゆとりから一気に詰め込みになってしまいます。教科書あるいは指導次第で変わっていく教育に、子どもたちや先生方は大変だと思っています。来年から授業内容が25%増となっていくと聞いていますが、少しずつなれることも必要ではないでしょうか。  現状といたしましては、授業の遅れを取り戻すためには道徳の時間を使ってしまう、あるいは美術の時間を使ってしまう、そういうことで大事なところは総合的な学習の時間ですればいいという非常にあいまいな授業の形というのが現状ではないでしょうか。夏休みの話等を含めて、答弁をお願いします。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  今のご質問にお答えいたします。  それこそ23年度、24年度と、小中学校の新学習指導要領が全面実施となります。そういったことにおきまして、総授業時数が、小学校では35から70時間、中学校では35時間それぞれ増加することに伴いまして、長期休業期間を短縮しているといった市町村も多々ございますが、本市滑川市の小中学校におきましては、今年度平成22年度はこれまでどおり7月21日から8月31日までを夏季休業期間としております。  なお、他市町村におきましては、何市か、滑川市と同じように7月21日から8月31日を夏休み期間としているというふうに聞いております。  滑川市におきましては、今年度につきましては、今ほど申し上げました8月31日までなんですけれども、特に7月21日から23日までの3日間に、保護者懇談会あるいは家庭訪問、あるいは補完的な学習サポート等を実施するように、6月当初、各学校に通知を出したところでございます。夏季休業期間を有意義に過ごすためにも、保護者と学校が連携協力して、適切な事前指導にあたる重点期間としたいと考えております。  23年度には、先ほども述べましたように小学校におきまして新学習指導要領が全面実施されます。そこで教育委員会としましても、授業時数の確保等の観点から、次年度23年度からの夏休みの短縮といったものを検討しております。必要な規則等の改正や周知に向けて関係者のご意見を聞くなどして、諸準備をしているところでございます。  夏休みの短縮ということにつきましては、いろいろなご意見がありますが、授業時間や行事などの指導時間を実質的に確保することにより、全体としてゆとりのある教育活動を展開し、さらなる学校教育の充実というふうなことを考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  この7月21日から8月31日というのは、変な話、私もちょっと気がつかなかったんですが、富山市なんかは相当前から7月25日に戻っていますね。私の孫も県外ですが、やっぱり何年も前から7月25日からです。そういうことは、例えば7月21日にしなきゃいけないじゃないかとか、25日まで勉強せんにゃあかんがじゃないかというのは、教育委員会の中では相当話を詰めておられますか。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  今ほども述べましたように、いろんな他市町村の状況等も把握しながら、これにつきましては滑川市の管理規則等がございますので、そういったことの見直しといったことも含めまして、同じような答弁になりますけれども、今後しっかり準備を進めていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  すみません、課長、他市の中で7月21日から8月31日までの夏休みはどことどことどこですか。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  新聞等でもいろいろ報道があったかと思いますけれども、高岡市さんはご存じかと思います。あと射水市、氷見市。そして小学校と中学校で状況が違いまして、南砺市、砺波市、小矢部市の中学校は7月21日からというふうになっております。ただ、ここの3市につきましては、終わりの部分が少し早めになっております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  始めと終わりと言ったのは、わざわざ7月25日からだと8月31日までとか、あるいは7月21日から8月28日の土曜日までとか、そういういろんな意味での工夫をなさっているということを言いたいと思っています。特に7月21日からざわざわと8月31日までに決まっていますからということではなくて、子どもの生活状況、学習状況が大変せっぱ詰まってきている。23年から新しい学習指導要領に変わるとなれば、この1年間というのは、新しいのと今までとのギャップの中で、盛り込まれていく部分が非常に多いと思っています。  そういう意味で、もう少しきちっと、滑川の子どもたちへの逆に言う優しいアイデアということで、本当に真剣に取り組んでもらいたいことの一つだと思っています。今からどうしようもありませんと言われるなら、しっかりとした授業時間、特に道徳とか美術を割愛して算数や国語に回すということのないようないろいろな意味での取り組みを、教育委員会主導の旗でお願いしたいと思っています。  それでは、次の質問に移ります。  土曜日の復活で、半日授業を滑川市から全国に発信すればどうかというふうに思っています。これは、今何とんでもないことをと思われるかもしれません。先ほどの質問とダブるところもありますが、ゆとりと詰め込みを解消するためにも、またこの2日間をしっかり休むと、せっかく習った金曜日までのことが月曜日の朝、もう一度やり直ししてから入らなきゃいけないという現状もあると。これは先生方の言葉です。もう一度復習、おさらいをしてから、授業に入っていかんにゃついていけん子もいっぱいおるというのも聞いています。  ただ、市役所の勤務時間も短縮される中、時代に逆行する考えですが、世界の中の日本の教育水準が非常に低くなっている現状を見ても、何か手を打たなければならないのではないでしょうか。いつか、だれかが必ず土曜日の復活で半日授業を掲げると思います。  ここまでは私だけの質問でしたが、きのう入ってきたファクスの中に、「5月25日、富山県の選出国会議員との懇談会」というのがありました。私はその中で国会議員さんに、「国が教育をサボったらだめじゃないがけ。世界の日本ちゃ、いよいよ賢い日本じゃなくなってきておる。だから、土曜日をゆっくりけんと休んでおる場合じゃない。何とか土曜日の復活を国会議員さんの力でやってもらわないと、私たちのような小さな声は届かんがだ」という話をしましたら、橘国会議員さんの秘書さんから、マニフェストの4ページの教育の欄に、トップ項目で土曜日授業の復活ということで掲載されていくと。これは、今すぐ、あるいは来年、3年後というわけにいきませんが、今からでも少しずつ、滑川市からこういう言葉も発信していただいたらいかがですか。  市長さん、意見をお願いします。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  開田議員の質問にお答えしたいと思います。  趣旨はよくわかります。そして授業がゆとり教育になってからは、非常に学校の先生もお困りだったろうなという想像はします。ウイークデーのところにもしわ寄せがあって、長い時間授業に縛られた子どもたちが、5限、6限となると随分疲れているという情報も確かに耳に入っておりまして、子どもが平均化して学習に向かえる、その緊張度というものも均等化してあげたほうがいいですし、学習能力を高める上でもそのとおりでありますし、国際的に学力が落ちているということもそのとおりであります。ましてや滑川の子どもたちの学力が少し落ちているということになりますと、今の問題は真剣に取り組まなきゃいけないものと考えております。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  私は、今の就労体制に対して「何てこと言うておるが」と皆さん思われるかもしれませんが、何かの形で変えていくための初めの一歩になればいいなと思っていますので、滑川市からこういう声も上げていただきたいと思っております。  それでは次の質問に行きます。  「電子黒板の設置で効果はいかがですか」ということを掲げさせていただきました。  昨年、各学校に電子黒板が入ったわけですが、使い方を含め大変かと思います。どのような効果が期待されるか。また、デジタルテレビも3月に各学校に入ったと思います。これらの機器を使いこなせる先生方も養成しなくてはならないと思います。せっかくいいものが入っているので、少しでも授業効果が上がるためにどのような工夫をしていらっしゃるのか。現状はいかがでしょうか、お伺いします。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  ご質問にお答えいたします。  この電子黒板のことにつきましては、国の平成21年度の補正予算における学校ICT環境整備事業を活用して、21年度末、この2月ですけれども、各学校に1台ずつ整備したところでございます。これは迫力のある高画質な映像によって、児童・生徒の興味・関心を向上させるとともに、パソコンやデジタルカメラの画面、あるいはプリント、教材等を拡大して、大変見やすくなるといった学習効果が期待できるものと思っております。  また、実物投影機であったり、DVD、デジタル教材などのソフトウエアといった周辺機器を活用することによって、掛け図とかOHP教材のかわりに利活用できるものとも考えております。  このようなICT環境の整備を進めることで、子どもたちが手を挙げて発表するなど、いろんな意味で発言が増えてくるのではないかというふうに思っております。そういったことがまた、学習意欲であったり、学力の向上につながるものであるとも思っております。そういうふうになってくれたらというふうに期待もしております。
     またあわせて、教員の授業準備等の軽減、校務の情報化による効率化といったことも進んで、子どもたちと向き合う時間も少しずつでも増えてくるのではないかなというふうに期待もしております。ただ、導入から時間が経過していないため、本格的な活用はこれからのものというふうに思っております。  教育委員会のほうでは、去る5月25日に早月中学校におきまして、情報担当者や管理職等の職員の皆さん方、各学校1名、ないし2、3名参加していただいて、操作等の説明会の場を持ったところでございます。参加なさった先生方は、非常に熱心にその説明を聞いていらっしゃったと。本学務課のほうからも教育次長が出席しております。  まずは、その先生方がその場で学ばれたことを自分自身がしっかり、どういうふうにして使ったらいいのかということをマスターする。そのうえで、同じ学校の教職員の皆様方にしっかりと伝えていく。今はなかなかその部分の時間がとれなくて、ある学校では、この研修に参加なさった先生が試行的に自分の教室で使っていらっしゃる。自分で熟知してから、これは多分夏休みの研修あたりではないかなというふうに思っているんですが、各先生方への周知を図られるやに聞いております。  本当にどれだけ使いこなせるかが今後の課題になるかとは思いますけれども、子どもの興味とか関心を引くデジタル教材と教科書、あるいは資料集などといった紙の教材をどんなふうに組み合わせていけば、子どもたちにとって一番効果的になるのかといったことを、指導法も含め、環境も整え、一生懸命努めてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  私は、電子黒板というのは国の100%補助事業だったと思っています。  こういう中で、各学校に1つずつという滑川市の取り組みのスタイルだと思いますが、たまたま私の娘は県外でこういう仕事をしております。各学年に1台ずつ、あるいはデジタルテレビ―大型の五十何インチのものが滑川市にも入りましたが、これも各教室に1台ずつ。これをどのように使っているのかということを、私ごとですが、孫に「どうやって使っておるが」と。国語のノートを先生が全部デジカメで撮る。これに関して自分の感想文を書きなさいという宿題を出したら、授業中に20分ほどで書いた。全部カメラに撮って、それをパソコンに入れてざっとテレビに流す。「ここの表現がいいですね」「この人はここの『、』『。』が全部合っていますね」、これを全部、それこそ画面を見て勉強していると言っています。昨年の授業でしたが、それくらいにもう既に取り組んで、子どもたちのほうも「だからノートはきれいに書かないと、みんなに見られちゃう」と言っています。  そういう意味で、使い方はいろいろだと思っています。今ほど課長も、本当にこれからが勝負だとおっしゃっていますが、私は足りないんじゃないかなという思いで、デジタルテレビは各教室に1台ずつ、電子黒板も各学年に1台ずつぐらいの発想が必要じゃないかなと思っております。各学校に1台の電子黒板では私はなかなか……。3年生で理科の時間に―来年から電子教科書もできてきますよね。今は英語しかないと聞いております。  ですから、来年に向けて、電子教科書をどのように使うか、どの部分を使われるのか、それこそ先生方や教育委員会さんの腕の見せどころだと思いますが、もう少しの設備もしていただいたらいいなという思いで、この質問をいたしました。  とにかく期待をいたしまして、次の質問に移ります。  現在、田中小学校の体育館の耐震工事が行われていますが、ちょっと私、書き漏らしてすみません。西部小学校、寺家小学校、そして南部小学校の耐震工事はいつごろの予定になっておりますか。  昨年10月に、西部の敷地内が非常にがたがたで危険だということで、舗装をしていただきました。そのとき、体育館の耐震工事もすぐしますからということでしたが、きのうの答弁を聞いておりましたら、次は寺家というふうに言われたかなと思っていますので、いつごろとはっきりお答えをいただきたいと思います。お願いします。 ○議長(中川 勲君)  平井学務課長。 ○学務課長(平井利枝子君)  きのうの前田議員の代表質問にもお答えいたしましたとおり、寺家小学校の体育館につきましては、本年度中に補助申請を行いまして、その後西部小学校体育館につきまして、安全・安心な学校づくり交付金の採択を目指し、順次整備していきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  そしたら、南部小学校は入っていないんですか。 ○議長(中川 勲君)  若林教育次長。 ○教育次長(若林克己君)  それでは、平井課長の説明に対しまして、ちょっと補足させていただきます。  今ほどのように、今年度は寺家小学校の体育館ということでございます。その次に西部小学校、あとは体育館につきましては南部小学校、あるいは東部小学校の多目的ホ―ルというふうに順次整備していきたいと思いますが、これも国の予算のつき方とかがございますので、今ここで何年度というのははっきり申し上げることができないということです。  ただ、早期にできるように、鋭意努力していきたいというふうに思っております。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  私たち市民は、すぐに西部小学校の耐震化をしますからここは舗装できませんと言われたら、すぐだと思っておりました。なるべく早くお願いしたいと思います。  それでは大きな質問の2つ目に入ります。事業の見直しについてでございます。  市長の提案理由説明の中で、たくさんの検討委員会が立ち上がっていると説明がありました。今までの事業の見直しも必要ではないかと思っています。  滑川版事業仕分けをしませんか。何げなく例年どおりという補助金の出し方や、児童クラブの現況に合った形に補助金が沿っているのか。あるいは全国大会に頑張って出場する個人や団体の補助金が多いのか少ないのか。事業仕分けチームを、市民やあるいは議員も含めまして巻き込んだ形で編成し、見直しをする時期ではないかと思います。  たまたま昨日の新聞では、射水市は20の事業の見直しをするということが書いてありました。テレビでやっておられる事業仕分けのように、廃止だとか減額だとか、そういうことに限らず、私はいろんな意味で、市民の皆さんに温かい施策のあり方というものにあわせて見直していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中川 勲君)  杉田企画情報課長。 ○企画情報課長(杉田隆之君)  ただいまの開田議員の事業の見直しについてお答えをいたします。  今ほど議員おっしゃいましたとおり、これからの行政経営といったものは、やはり常に施策の立案、実施、点検あるいは評価、改革・改善といった、いわゆるPDCAサイクルに基づきまして、常に検証と見直しを図っていくことが重要かと思います。その中で、真に必要な施策あるいはより成果が上がる施策を取捨選択していくことが肝要かと思っております。  そのため、今年度から取り組むこととしております第5次行政改革大綱におきましても、そのための手法といたしまして新たに行政評価システムというものの導入を目玉として進めていくことにしております。これも議員おっしゃったとおり、事業の重要性や必要性、あるいは優先順位などを外部評価者の皆さんにも客観的に示すとともに、効率的で無駄のない行政経営を目指しながら、あわせて職員の目的意識あるいは人件費といったコスト意識の向上といった改革を推進する中で、経営手法の改善に努めたいというふうに思っております。  今ほどご提案の事業仕分けにつきましても、現在、大変脚光を浴びております。まずは、私どもとしましては、この事業仕分けと目的を同じとするところの行政評価システムの確立が急務だというふうに考えておりまして、これと同じく並行いたしまして事業仕分けでの先行事例での成果や問題点、あるいは行政評価システムとの関連について研究を行っていきたいと、そういうふうに思っております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  それでは、今ほどの行政評価システム、外部の人等を含めて立ち上げていくとおっしゃいましたが、どれくらいの人たちで、どのような人材というふうにお考えでしょうか。 ○議長(中川 勲君)  杉田企画情報課長。 ○企画情報課長(杉田隆之君)  その詳細につきましては、実は今年度施行していくこととしております。その施行の中で、今ほどおっしゃいました細部についても詰めていく予定にしておりますので、限段階では何人というふうには言えませんが、これから詰めていくことにしております。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  そうしましたら、上田市長さん、市長になられまして、滑川市のいろんな意味で無理や無駄も含めて、こういう仕分けじゃありませんけれども、見直しということを考えていらっしゃいませんか。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  これは事業仕分けというよりも、補助金の点検をしたいというのをマニフェストに挙げております。でありますが、滑川市の状況を聞いてみましたが、これまでPDCAの繰り返しの中で、随分と職員間でやってきたということになっております。  ただし、私も先日庁議の中において話をしておりましたが、浜松市あたりは職員で一遍点検しまして、その後、議会のほうに補助金の見直しをやってほしいと言ったら、議会で、職員がしっかりやった上にもっと削れという話がいっぱい出てきたということで、ある補助金は、数で言えば約半分以下になってしまったと。歴史の中で、そのときは必要であった。あるいは時の権力者がいろんな人に頼まれて、あっさりと補助金を入れていったために、歴史の中で不要になっているものも惰性でそのまま残っているものが随分あるという検証が行われたということであります。ただし、たくさん切りましたら、市長はやみの中を一人で歩けないということになっていたようであります。終わります。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  今、市長も言われた、何げなく例年どおりという補助金の出し方ということを私も思っています。そういう意味で、私はみんな切れ切れということではなくて、例えば先ほども言いましたが、必死で全国大会の切符を手にした。個人だと8,000円の補助金、団体種目、特に私ところのバスケットボールでも全国大会に出ましたら15人登録で5万円、そういう中で全国大会へ出場しているわけです。ですから、低いから多く、あるいは多いから消して消して、これはだめだめということばかりじゃないと思っていますので、本当に事業の見直しというところに温かさと熱いものを重ねて市民の方に向けてあげていただきたいと思っています。  それでは、これはあと行政評価システムのでき上がりを楽しみにしておりますので。ただ、そのときに先ほども言われました、議会であったり、あるいはいろんな行政に携わる人たち、今までの審議会のように何となくどこを切っても金太郎あめのような人脈ではいけないと思いますが、杉田課長、そこのところをもう一回お願いいたします。 ○議長(中川 勲君)  杉田企画情報課長。 ○企画情報課長(杉田隆之君)  行政評価システムということでこれから取り組んでいくわけでございますけれども、もちろん、事業、施策ごとの通信簿につきましては、外部の皆様、あるいは議員の皆様方も含めてご検証いただく。その結果につきましては、もちろんホームページ等で広く公開をしていくということも想定をいたしております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  それでは、それは大きく期待をいたしまして、3つ目の質問に入ります。  「滑川市の将来像は」ということで挙げさせていただきました。ホタルイカは、先ほどの澤谷議員の話もありましたが、本当に全国に名をとどろかせていますが、30年後の滑川市を考えて、今から少しずつでも取り組むまちづくりをしませんかという質問でございます。  私は、ここにア、イ、ウというふうな形で番号をつけていますが、まとめて質問させてください。  まず、きょうの北日本新聞の1面にもハナショウブの滑川がどんと載っておりました。これから見ごろだろうと思っていたやさきのハナショウブでしたので、本当に市民としてうれしいものを感じます。ただ、駐車場までの車への案内板は上手にかかっておりましたが、「ここがハナショウブの場所ですよ」というのがなかなか見えないですね。そういう意味でもう一つ、大きな道からでも「あっ、ここにハナショウブがあるがだ」というふうな案内板もあればいいと思っています。歩いてくる人のためにも、会場入り口にもあったらいいなと思っています。  よく見に行く私たちですが、ただ、「ことしはきれいだね」とか「ことしは何か赤い色が入ったね」とか「枯れたけ」とかという感じで見ておりましたが、私はこのハナショウブを滑川市の花というか、名物の花にするためには、西のほうなら頼成山、東のほうなら滑川と言われるくらいに整備をしてもらうくらいの、同じショウブで勝負するのならそういうふうな形で少しずつでも広げていくとか、そういう点で、ハナショウブで滑川市民の皆さんを少し頼って、ハナショウブ隊でもつくって、市民の皆さんの英知をいただけばどうかということも一つ思っています。  その次、滑川市も桜の苗木を配って久しくなりましたが、桜の事業が行われています結果というか経過ですが、市内でもスギノマシンも含め、桜の花の名所と言われるところが大分増えてきたと思います。北陸電気製造さんの桜もとてもきれいに、季節の風物詩になってきていると思っていますが、これから市長さんが運動公園にしたいと思っていらっしゃる総合体育館の周りに、30年後を見越した桜の並木でもできたらいいなと思っていますが、そういうところで、これは計画的に植樹して桜の名所にするという考えはありませんか。  次、そのまま行きます。きのうからよくリバーサイド構想とか、私もここに書いておりましたが、滑川市は早月川と上市川に挟まれて何とかまちができていると思います。  早月川サイドは、昔は相当松林だったということも聞いておりますが、本当に開発も進み、工場地になって、滑川の活性化に大きく貢献していると思います。一方、上市川沿いのこれからの開発構想としての発想があるのか、あるいは川そのものを観光にするためのまた別の発想があるのか。何かきっとお持ちだと思います。  その昔、宮崎市長さんは、滑川市のリバーサイド構想をもって、これらのはじめの一歩をスタートさせられたと思います。上田市長の考えておられる滑川市の30年後の形、将来像があればお聞かせください。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  30年後と言われますと、私にとっては、そのときはおりませんが、大きな期待を寄せたいと思います。  ただし、私は過去を振り返って、21年前の平成元年に市議会議員に当選いたしました。そのときの私の夢は―富山と魚津に挟まれたベッドタウンだという言葉にすごく反発したところがございました。もっと自主的に、もっとすばらしいまちにしたいという勢いで来ましたが、20年たちましたらますます滑川市の位置づけはベッドタウン化というような構想で、中屋市長もにぎわいということを強調されましたが、にぎわいとまちの中心がどこにあるかわからないまち、そしてにぎわいの場所もどこにあるかわからないまち、そういうことで今の現状は思ったより進んでいないと思っております。でありますから、先般より言っておりますように、大きな総合的な構想がしっかりと骨としてなければいけないと思っておりますので、そのことを中心にまず始めてみたいなと思っております。  もう1つは、滑川市の予算規模、人口規模、あるいは面積規模をもちまして、どうも中途半端なまちだというような印象がありまして、これ以上広がらないというところを何か工夫で打破していかなきゃいけないと。  例えば、中華屋一つが成り立たないというようなことがあります。そういうことでありまして、行政区がイコールそういう面でのことをクリアできないのであれば、広域も考えて引き込んで、いわゆる大型店のように他市町村まで引き込むような考えも持ちながら、このまちの形をどうするかということも決めていかなきゃいけないというふうに考えるところであります。でありますから、小さく滑川市内にこだわるのは行政区の中の仕事だと思いますが、それだけにこだわらないで頑張ってみたいと思っておるわけです。  今のように、滑川の特徴を挙げるとすれば、くすりのまち滑川、ショウブのまち、桜のまち、いろいろあると思います。ネーミングで何々のまち滑川ということを列挙してみて、それに取りかかりたいと思っています。  昨日も申し上げましたとおり、滑川の規模として、基礎的にあるべきものがほったらかされて、まだやっていないものがありますので、30年と言わず、近い私の任期中に、ほったらかしたものをまず基礎体力として整えるのが今の私の仕事だと思っておりますし、将来に向けて、いろんな何々のまちという代名詞をつけられるほどのまちにしたいなと。例えば、深層水のまちというのだったら、入善町に絶対負けない深層水のまちにしなければいけない、そういうことも含めて頑張ってみるべきだと思っております。  以上です。 ○議長(中川 勲君)  開田晃江君。 ○9番(開田晃江君)  今ほどの市長の答弁も含めまして、澤田市長さんが現役の前後でしょうか、叙勲を受けられたときに皇太子様が挨拶されて、「ホタルイカの滑川市ですね」と言われた。そういうことに非常に感動していらっしゃいました。上田市長も、何々のまちということを含めまして、滑川市の構想は、夢のある、それこそ「小さくともキラリと光る滑川市」という言葉がありますが、私は何かのまちという代名詞をつけた滑川市の新しいまちづくりというものを大いに期待したいと思います。  私の質問は以上で終わります。 ○議長(中川 勲君)  7番古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  それでは、通告してある諸点に従いまして、何点か質問をさせていただきます。しばらくの間、よろしくお願いいたします。  まずはじめに、国民健康保険についてであります。これは議案第36号とのかかわりであります。それだけではありませんけれども。  私はこの間、この場所でも非正規労働者の増大でありますとか、格差あるいは貧困の拡大といった問題にどう向き合うのかということで発言をしてまいりました。景況判断は、きょうの報道でも持ち直しというような表現がありますけれども、市民にはその実感は全くないと言うほかないと思います。  この国保の問題でもこの間、いろいろ改定といいますか、されてまいりまして、例えば滞納世帯の子どもは今18歳以下に広がりましたが、資格証明書を出されていたところも、子どもに対しては短期保険証を出すというようなことも図られてきたところであります。  今回、国民健康保険税条例の改定に、非自発的な失業者等については、保険税の算定にあたって、前年の給与所得を100分の30とみなして算定をするというふうになっております。これは地方税法の改定によるものでありますけれども、これもよく前々から、ことしは収入がほとんどないのに、前年所得で保険税を課税されるので大変だという話は再々聞いておったわけであります。そういう点では、この間のさまざまな意見が反映されたということだろうというふうに思います。  ただ、議案の資料集でも、対象とされるのは非自発的失業者ということになっておりまして、ちょっとわかりにくい。具体的にどういう場合が該当するのか、判断はどうなるのかということについて、まずお答えをいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  荒木市民課長。 ○市民課長(荒木 隆君)  それでは、お答えいたします。  本年4月1日から施行されました国民健康保険税軽減制度において、非自発的失業者に該当するのは、倒産、解雇など会社の都合により離職を余儀なくされた人のほか、雇用期間が満了し、更新されなかった人、事業主からの働きかけによる正当な理由のある自己都合で退職した人、けが、病気等により離職した人となっております。  非自発的失業かどうかの判断につきましては、公共職業安定所が発行いたします雇用保険受給資格者証の離職理由コード―これは9コードが該当するわけですけど、これによることとしておりまして、市において簡便に行うことができるというふうになっております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  今答弁があったように、雇用保険受給資格者証で確認をするということになっているようであります。  雇用保険は、本来、人を雇用する場合は加入が義務づけられているというふうに理解をしておるわけではありますが、現実には雇用保険に加入していないところが実はあるというふうに報道されておりまして、例えば、これも報道で恐縮ですが、昨年末、あるいは一昨年末から年明けにかけて大きく報道されました派遣村というのがありましたね。あそこでも、ある調査では半分近くの人が雇用保険に加入していなかったと。事業所の理由そのほかいろいろな事情があるんだと思うんですが、例えばこういう場合、こういう方々はもともとの所得も低いということもあり得るとは思うのですが、この対象になると考えてよろしいんでしょうか。 ○議長(中川 勲君)  荒木市民課長。 ○市民課長(荒木 隆君)  それではお答えいたします。  雇用保険に加入していないなど非自発的失業者に該当しない方につきましては、この軽減の対象にならないというふうになっております。ただし、そういった方から申し出等がありましたら、面接による聞き取りや資料提出―これは所得関係、財産等の資料になると思いますけど、そういうものを提供していただきまして、国民健康保険税条例第22条の「特別の事情」に該当するかどうか、個別に判断してまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  おっしゃっていただいたように、実は市の国民健康保険税条例の第22条では、市長が特別な事情があると認めた場合については、健康保険税を減免できるという規定があります。この規定をぜひ生かしていただいて、非自発的とならない場合でも、相談をいただいて親身に対応できるようにしていただきたいということを強調しておきたいと思います。  しかし、この22条の規定そのものは前からあるわけでありまして、1点確認をしたいと思いますが、これまで22条該当として減免になった例はありますでしょうか。 ○議長(中川 勲君)  荒木市民課長。 ○市民課長(荒木 隆君)  それでは昨年の例ですけど、これは具体的なことは言えませんけど、1件あったように思っております。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  実際にはもっと、本来はあるのだと思いますが、残念ながらさっきの自発的な失業者も、雇用保険の関係でハローワークへ行ってということになるようでありますが、やっぱり申請ですので、この対象にならない方の22条を適用しての減免という場合も申請ですよね。窓口で相談があって、親身になって話を聞いていただいて、こういうことができるよというふうに言っていただければいいわけでありますが、そうならない、足を運んでいただけないという場合については、これはほかの問題でも再々申し上げますが、こういう規定があるということが市民、該当者にも知らされていない、ご存じないということがほとんどなわけでありまして、今度新たにスタートする減免の制度も、生活が大変な人については国民健康保険税の減免の規定があるんですよと。法定の減免は自動的になるんだと思いますが、申請に基づく減免というのもあるんだよということは、ぜひ周知を図っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中川 勲君)  荒木市民課長。 ○市民課長(荒木 隆君)  今のご質問でございますが、周知自体は市のほうではやっておりません。ただ、7月に賦課されますので、そのときに国民健康保険税の税の金額等、いろいろと相談に来られる方がおられますので、今まではそのときに話を聞いているということでございます。  それで、周知につきましては、今後、どういうふうな方法でやればいいのか検討をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  ぜひ市民の立場といいますか、親身になって、広報をはじめ対応していただきたいというふうに思います。
     3点目の窓口一部負担金。普通なら国民健康保険の場合は3割の負担ですが、負担についての軽減制度。これは昨年の9月議会でも質問いたしまして、そのときにも指摘したとおりでありまして、厚生労働省はこの3月まで全国的にモデル事業を行っていたというふうに思います。富山県では残念ながらモデル事業がどの程度あったのかというのは詳しく承知をしておりませんが、どうも少なかったのか、なかったのかというふうにも聞いているわけですが、この問題を庁内で検討あるいは研究をされたのか、あるいは厚生労働省から新たな動きがあったのかどうかということについて、ちょっと確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  荒木市民課長。 ○市民課長(荒木 隆君)  国民健康保険法第44条では、特別の理由があり、医療機関窓口で一部負担金を支払うことが困難であると認められるものに対して、減額または免除できることとなっております。  現在、県内で要綱等による減免制度があるのは4市町ですが、うち2市町につきましては災害のみを対象としておるような状況でございます。平成21年度実績につきましては2件というふうに聞いております。  厚生労働省の運用では、一時的に生活保護に準じる状況にある世帯を基準としているほか、標準的減免期間も3カ月と短く、長期に及ぶ場合は生活保護の適用になることなどが実績件数の少ない理由の一つと考えております。  厚生労働省では、先ほど議員さんも言われたとおり、平成21年度においてモデル事業を実施し、この結果を検証した上で、平成22年度中に統一的な運用基準を示す予定となっております。  市といたしましては、この基準をもとに今後作業を進めていきたいというふうに考えております。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  厚生労働省の出方待ちというように聞こえるわけでありますが、昨年9月にもご案内をしたとおりで、中身はさまざまだとは言いながら、独自に、以前からこうした要綱なりを定めているところが全国の半分以上だったと思うんです。滑川市にはないわけでありますが、猶予期間も3カ月ほどというお話が今ありましたが、昨年、隣の魚津市がこの要綱を定めていますが、ここではたしか6カ月になっていたと思うんです。  本来、国民健康保険は、今の仕組みで言えば、国の負担金も入りますが、市町村が行っている事業でありますから、ぜひ独自の判断で取り組んでいただきたいというふうに思うんです。9月議会のときには、部長からは国保法44条はいわゆる「できる規定」になっておりますというご答弁があったのですが、「できる規定」だから、無理に先につくる必要はないというふうにお考えなのかどうなのかわかりませんが、出方待ちではなくて、独自に準備をする、検討をするという気持ちはおありでしょうか。これは部長からお答えいただけますか。 ○議長(中川 勲君)  坪川産業民生部長。 ○産業民生部長(坪川宗嗣君)  それでは、今ほどの国保法の44条の規定につきまして、たしか昨年の9月議会で、古沢議員へこの件について私が答弁した覚えがあります。確かに「できる規定」でございますけれども、市の要綱がなくても国保法に基づいて減免ができるという、法律に基づいた減免が可能なので、減免の基準を定める要綱がなくても必要があればできるということで申し上げました。  それからこの要綱につきましては、昨年、国のモデル事業の検証の結果を見て標準的な要綱案等が示されますので、そのときに検討したいと言いましたが、今ほど市民課長が答えたように、この結果が間もなく出るだろうということで、そのあたりを注視しているところでございますので、国の示すモデル事業の結果を見ながら対応していきたいというふうに考えています。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  今回の議案第36号は、保険税の減免。これも言ってみれば、前から特別な事情がある場合はできるということになっていたのですけれども、実効性の点から言えば、ほとんど効力を発揮していなかったということだと思うんです。  この窓口負担の問題も、おっしゃるように法律では決まっているわけですから、適用しようと思ったらできた。今でもできる。だけど、残念ながらそうはなっていないと。しかも、再々申し上げますが、これも申請ですから知らない人は申請のしようがないと。だれも教えてくれないということに今なっているわけですよね。ですから、この36号でもそうなんですが、この間いろいろ見ておりましたら、やっているところではよく市の広報だとかという話がいつも出てくるわけですけど、積極的に広報に努めている自治体はたくさんあります。  それから、これも9月に申し上げましたが、そういう制度があるということは、まず何よりも医療機関でわからなければならない。医療機関の人たちもわからなければならないけれども、まず患者がわからなければならないと。医療機関でそういうことがあるという周知が行われていないのは、行政の怠慢だという立場で、行政が率先して取り組んでいるという自治体はたくさんあります。そういった姿勢が見えてこないのは大変残念だというふうに思います。  ぜひ、今の議案第36号の規定も、そういう立場で積極的な取り組み、そして窓口負担の問題も積極的に取り組んでいただきたいということを強く申し上げておきたいというふうに思います。  2番目の問題に入ります。  市長の提案理由の説明の中で、市有林、市行造林の活用ということで調査を行いたいというふうにありました。市有林、市行造林だけではなくて、今の森をどう生かすかということについては、民間の所有のものも同じだと思うんです。それが同時に、県内の森林の活性化、経済の活性化、循環社会、そういったもろもろの効果を発揮すると思うんです。  そういった点で、県は、ことしからだと思いますが、県産材の利用に助成を行うと。たしか申し込みの締め切りが6月30日になっていると思いますが、かなり反響があるというふうにも漏れ聞いております。これと、これよりも早かったと思いますが、県内でも、自治体独自で県産材あるいは地元の木材を利用して住宅に資するといった場合には助成をするというところがありまして、これもお隣の魚津市ではたしかそういう制度ができていたというふうに思います。  うおづの木利用促進制度ということで、魚津産の木材を使用した個人住宅建設に対して補助金と。小矢部でもあるというふうに聞いているわけですが、先ほども申し上げたとおり、森に人の手が入って、今ある木材を活用するという点は非常に重要な意義を持つというふうに思います。  この県産材の利活用という点では、意義といったようなものについてどういうふうに思っておられるか、まずこれをお聞かせいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長。 ○農林課長(碓井善仁君)  ただいまの古沢議員のご質問に対して、答弁を申し上げます。  まず、県ではとやまの木で家づくりモデル事業という事業で、県内に自ら居住するための新築または増改築される方を対象に、1立米以上の材木の使用で、1立米2万5,000円から、1戸当たり70万円を限度として助成する制度となっております。  この制度は、今ほど議員おっしゃいました魚津市、黒部市、小矢部市、富山市、県内4市の助成と重複助成が可能となっておるようにパンフレットには書いてあります。  そこで、市としての見解ということでございますが、森林は、災害の防止でありますとか、水源の涵養等、森林の持つ多面的な機能を有しており、適正な保全管理を行い、次世代に引き継いでいく必要があるものと考えております。  この中で、県産材を利用することは、県内の林業・木材産業を活性化させることに加え、地域の森林のさらなる整備を促すものであり、県産材を利用することが森林を守るという理解のもとで、積極的に推進すべきものと考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  今ご紹介していただいたとおりだというふうに思います。魚津や、あるいはほかの自治体の話も先ほど申し上げたとおりでありまして、滑川市の木の活用という点では、市長も市有林を一緒に見に行ったりいたしましたが、活用が求められているというふうに思います。  同じように、滑川の地場の木材の活用という点で、同じような助成制度、県の制度と重複をさせれば、それなりの効果が出てくるのではないかと。県も、前は使った場合、たしか利子補給という制度だったと思うんですが、残念ながら、利子補給の制度はあまり活用がなかったというふうに聞いているわけで、今回、直接の助成制度になって反応が出ているというふうに聞いているわけであります。  そこで、滑川でも地場の木材の利用について、新たな助成制度というのを考えたらどうかというふうに思いますけれども、これについていかがお考えか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  碓井農林課長。 ○農林課長(碓井善仁君)  ただいまの、市でも助成制度を考えたらいかがかというご質問でございますが、市といたしましては、市有林の有効活用を図るために、その調査費を今定例会に計上しております。そういったことで積極的に市有林の木材を活用しようということを考えております。  そのようなことから、木材価格の低迷、木材産業を取り巻く状況等は依然厳しい中ではございますが、木材生産から利用段階に至るまで、市として助成可能な施策について、住宅用への地域産材活用に対する助成を含め、また、先ほどの質問の答弁をいたしましたが、富山、魚津、黒部、小矢部等の利用のされ方等も含めて検討いたしまして、助成について研究してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  ぜひ積極的に検討をしていただきたいというふうに思います。  では、3番目の問題であります。  公契約条例についてということなのですが、この間、入札の改革もいろいろ行われてきているわけですが、一方で、いわゆる低入札というのが滑川でも出てきているというふうに聞いているわけであります。  この低入札というのは、きのうもちょっと議論の中でありましたが、まず何よりも工事なり何なり、請負契約の質が心配になる。その他の心配があって、低価格の場合については、市でも調査といいますか、確認をしておられるというふうに思いますが、どのようなことについてチェックしておられるのか、まずお答えをいただきたいと思います。 ○議長(中川 勲君)  小幡財政課長。 ○財政課長(小幡卓雄君)  では、低価格入札のチェックということで、どのようなことをチェックしているかについてお答えします。  昨年の4月から、入札予定価格が500万以上の工事を対象としまして、調査基準価格を設けて、それ以下のものについて調査いたしております。  その調査内容は、事情聴取及び関係者への照会などの調査でございまして、調査項目は当該価格により入札した理由。この場合に、工事の内訳書を徴しております。それから、当該工事の施工場所付近における手持ち工事の状況、それに関連する手持ち工事の状況、施工場所と入札者の事業所、資機材保管場所等との関連(地理的条件)の確認、手持ち資材の状況等、その他まだありますが、主なものはこんなものを調査しております。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  低入札の場合は、先ほども申し上げたとおりで、本来、保持されるべき仕事の質が確保できているのか。あるいは下請等がある場合には、単価の引き下げが下請に無理な値引きを強要していないのか。工事の安全がきちんと確保されているのかとか、そこで働く労働者の待遇が損なわれていないか、そういった点で、弱いところに犠牲が行くといったようなことがあってはなりませんし、期待される工事品質が確保されなければならないということは当然でありますし、何よりも、市の税金を使って行われる公共事業は、きのうも話があったとおりで、地元経済に貢献されなければならないというふうに思います。必要以上の引き下げで、公共事業がいわゆるワーキングプアの震源になってはならないというふうに思うわけであります。  そこで、全国的にもこうした低価格入札の問題が大きくなっているところで、当局の皆さんはご案内のとおりだと思いますが、昨年、千葉県の野田市では公契約条例というのを制定いたしております。この条例は、先ほど申し上げたさまざまな心配をクリアするためにということになるわけでありますが、その目的では、労働者の待遇を非常に重視しております。  目的として、第1条で、「公契約に係る業務に従事する労働者の適正な労働条件を確保することにより……」となっておりまして、「公契約の社会的な価値の向上を図り、もって市民が豊かで安心して暮らすことのできる地域社会を実現することを目的とする」というふうになっています。  受注者の責務としては、「業務に従事する者が誇りを持って良質な業務を実施することができるよう、労働者の更なる福祉の向上に努めなければならない」というふうになっております。  そして、適用労働者の賃金についても、「市長が別に定める賃金の最低額以上の賃金を支払わなければならない」と規定しておりまして、労働者にしわ寄せが行かないようにというふうにしております。  こうしたことは条例にする、しないということはありますけれども、条例に至らないまでも要綱でまとめているところも自治体では幾つかあります。こうした点で、今、工事業者だけではなくて、どこも大変なわけでありますけれども、地元経済の活性化という点でも大事な役割を果たすという意味で、こうした公契約条例について、研究・検討される余地があるというふうに思いますが、この点についてお考えをお聞かせいただきたいと思います。  これは市長、よろしいですか。 ○議長(中川 勲君)  上田市長。 ○市長(上田昌孝君)  低価格入札関係は、国交省からの通達があった19年何月でしたか、この問題が上がりました。あまり安いので取って工事が雑になるというよりも、各建設会社の経営の安定、品質の確保という考えでそれが出ていたと思っております。でありますから、低価格については、今そのとおり配慮したもので運用していると思っております。と同時に、もう一方の見方とすれば、低価格は低価格でも、私たちは視察の中で小野市のように30%落ちの70%落札がありましたし、高知県のほうでも30%落ちというのがありまして、それが最低価格ということで業者がみんなそこへ並んで、全部同じ金額を出して、抽選で勝った者が仕事を取っていったというのもつい最近あったところでございます。  と同時に、滑川市内の契約の中においても、いわゆる改修工事のことがありましたが、建設会社のほうが、こちらから発注しておりました内容を見て、もっと安価ないい方法がありますという提案型で安い価格で落としていったということがありますので、そういうことも含めて、低価格が悪いことばかりではないような気もいたします。  そういうことも含めまして申し上げれば、まだまだ勉強の余地がありますが、大筋で古沢議員がおっしゃったことはそのとおりでありまして、これについても、庁内で検討をいたしたいと思います。  前段が長くて失礼しました。 ○議長(中川 勲君)  古沢利之君。 ○7番(古沢利之君)  ぜひ、全国的なそういった事例を研究・検討していただきまして、とりわけそこに働く人たちに犠牲が行かないように、下請と言って適当かどうかわかりませんが、しわ寄せが行かないように市内の経済活性化に寄与する、そうした事業をぜひ展開していただきたいということを重ねて強調しておきまして、質問を終わります。 ○議長(中川 勲君)  以上をもって市政一般に対する質問並びに提出諸案件に対する質疑を終結いたします。          ──────────◇────────── ◎議案・請願の委員会付託 ○議長(中川 勲君)  次に、ただいま議題となっております議案第30号から議案第38号までは、お手元に配付してあります議案審査付託表のとおり、また、議長あてに提出された請願は請願文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会へ付託いたしますので、会議日程に従い、本会議休会中にそれぞれ調査、審議を願います。  明日から6月21日まで本会議を休会いたします。  6月22日午後1時30分から本会議を開き、各常任委員長の報告を求め、質疑、討論並びに採決を行います。討論を希望される方は、6月22日午前10時まで議長あてに通告願います。  本日はこれをもって散会いたします。ご苦労さまでございました。                 午後2時24分散会...